八月から九月にかけては年間で最も雨量が多く、これは、北方から南下する前線に伴う寒気や台風、または台風から変った低気圧による場合が多い。特に台風による被害は大きく、大雨・洪水害や強風害があり、リンゴ等の多量の落果や家屋の倒壊、大きな海難事故が発生している。
十月中頃は周期的に移動性高気圧が通る時期で、晴れの日が多くなるが、夜間の冷えこみが強い日は平地でも初霜(平年十月十五日)が観測される。このころは紅(黄)葉の季節で、落葉樹も休眠の準備に入る。同じころ、強い寒気が入ると八甲田山・岩木山などの高い山では降雪が始まる。山頂が雪に覆われた模様が地上で望見できた最初の日が、その山の初冠雪である。八甲田山の初冠雪は平年十月十四日、岩木山は八甲田山より二日遅れになっている。
十一月初めは、しぐれる天気が続く木枯らしの季節で、冷たい雨に氷あられや雪あられが混じるのもこのころで、やがて平地でも初雪(平年十一月九日)が観測される。