稽古館暦

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稽古館では暦も作成された。江戸において、天文方山路弥左衛門について暦学を学んだ小司山崎図書に作らせていた略歴が、寛政十年八月以降学校で作られるようになった。これが稽古館暦の初めである。寛政の改暦を行い、当時江戸で名を馳せていた天文方高橋至時(よしとき)のもとで天文暦学を修めて帰ってきた天文学学頭の竹内甚左衛門、数学学頭の中田勇蔵らに引き継がれ、以後、明治三年まで継続して暦が作られた。

図166.稽古館暦