目次
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新編弘前市史 通史編3(近世2)
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第8章 藩政期の文化
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第二節 学芸の開花
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一 学問
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(一)儒学
乳井貢
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素行の思想の影響は
乳井貢
(にゅういみつぎ)(一七一二~一七九二)の場合にもみられる。乳井はその思想において、「武門天命の職」を担うべき武士の職責意識を強く喚起したが、これは素行の武士道観から学んだものである。乳井の思想はこの素行と
荻生徂徠
の古学思想からの影響が色濃くみられる。彼の経歴とその思想については通史編2第四章第一節三で述べたとおりであるが、ここでは彼の
豊臣秀吉
と赤穂浪士に対する特異な批判に言及しておく。