目次
/
新編弘前市史 通史編3(近世2)
/
第8章 藩政期の文化
/
第三節 宗教と信仰
/
二 寺院
/
(六)曹洞宗の寺院
蘭庭院
700 ~ 700 / 767ページ
蘭庭院
(らんていいん)は、「
長勝寺並寺院開山世代調
」によると、創建年代は不明であるが、兼平(かねひら)村(現中津軽郡岩木町)にあったとする。「
曹洞諸寺院縁起志
」によれば、元和年間(一六一五~二三)に兼平中書が夫人の菩提のため創建し、戒名「蘭庭薫公大姉(らんていくんこうだいし)」から寺号を付けたとする。しかし、正徳元年(一七一一)の「
寺社領分限帳
」は慶長年間(一五九六~一六一四)に兼平村より弘前へ移ったとする。これによれば、創建は慶長年間より以前のこととなろう。