蘭庭院

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蘭庭院(らんていいん)は、「長勝寺並寺院開山世代調」によると、創建年代は不明であるが、兼平(かねひら)村(現中津軽郡岩木町)にあったとする。「曹洞諸寺院縁起志」によれば、元和年間(一六一五~二三)に兼平中書が夫人の菩提のため創建し、戒名「蘭庭薫公大姉(らんていくんこうだいし)」から寺号を付けたとする。しかし、正徳元年(一七一一)の「寺社領分限帳」は慶長年間(一五九六~一六一四)に兼平村より弘前へ移ったとする。これによれば、創建は慶長年間より以前のこととなろう。