目次
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新編弘前市史 通史編3(近世2)
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第8章 藩政期の文化
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第三節 宗教と信仰
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五 人々の信仰
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(二)庶民の信仰
三観音
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このほか、今井仁兵衛の文政六年(一八二三)の巡
礼記
念碑(現保食
神社
南津軽郡平賀町
大光寺
)によると、家内安全・諸願成就のために出かけ、
西国
三十三ヵ所の巡礼地の砂を持ち帰って埋めている(小館衷三『津軽の
民間信仰
』一九八〇年 教育社刊)。この土を踏んで観音の利益(りやく)にあずかろうとするものであった。新町河津屋長左衛門の嘉永五年(一八五二)の納経帳には、出羽三山・善光寺・伊勢・熊野・
西国
・四国霊場を一〇〇日以上かけて巡礼したことが記されている(同前)。