三観音

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このほか、今井仁兵衛の文政六年(一八二三)の巡礼記念碑(現保食神社 南津軽郡平賀町大光寺)によると、家内安全・諸願成就のために出かけ、西国三十三ヵ所の巡礼地の砂を持ち帰って埋めている(小館衷三『津軽の民間信仰』一九八〇年 教育社刊)。この土を踏んで観音の利益(りやく)にあずかろうとするものであった。新町河津屋長左衛門の嘉永五年(一八五二)の納経帳には、出羽三山・善光寺・伊勢・熊野・西国・四国霊場を一〇〇日以上かけて巡礼したことが記されている(同前)。