児能花(このはな)幼稚園の設立

445 ~ 445 / 689ページ
明治四十二年(一九〇九)、本町(現弘前大学医学部敷地)に児能花(このはな)幼稚園が設立された。設立者は西茂森の泉院住職柿崎素明で、仏教の教えのもとに幼児の保育に当たった。これは、本県における仏教関係の最初の幼稚園で、各方面から注目された。昔から関係の深いお寺の幼稚園というので、檀家のみならず市民からも親しまれた。同幼稚園は三年保育で定員は四〇人であった。児能花幼稚園は昭和二十一年(一九四六)まで続いたが、青森師範学校の弘前移転と同時に、同校附属幼稚園として園舎を譲渡し、廃園となった。