四 社会教育

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 明治初年から大正十年(一九二一)までの社会教育は、一般庶民を対象とする啓蒙的、教化的な社会教育を主体とするもので、これを「通俗教育」と称した。弘前市における最初の通俗教育は、学校関係者が地域住民に教育の重要性を説き、子弟の小学校就学を勧めたときに行われた。学校関係者は意識しなかったにせよ、それは一般庶民に対する啓蒙的、教化的な社会教育すなわち通俗教育であった。通俗教育という言葉が、文部省法令からなくなるのは、大正十年の文部省官制の改正においてであり、通俗教育を社会教育と改めたときである。