日本聖公会弘前昇天教会(山道町)

498 ~ 499 / 689ページ
明治二十九年、米国宣教師メードレー師によって伝道を開始された。大正九年シャーリー・H・ニコル司祭のもと三万円を投じて聖堂を新築し、十年二月献堂式が行われた。設計者はアメリカ人ジェームズ・ガーディナー、請負大工は林緑、れんが造りの平家建て、ゴシック様式にまとめられ、イギリス積みで重厚、内部はアンチックな空間で見事である。正面右寄り上部の三葉飾りのアーチにある鐘は、朝夕の祈りの時間に清澄な音で時を告げ、市民に親しまれている。平成五年四月十六日、教会堂は青森県指定文化財〈県重宝〉になった。

写真132 弘前昇天教会