弘前電灯会社

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大正十四年時点での弘前電灯会社の資本金は三〇〇万円で、払込資本金は二五〇万円である。同社は、弘前市をはじめ、中津軽、南津軽、北津軽、西津軽の諸郡に電力を供給していた。同社の経営は好調で、大正十三年には一割三分の配当を行った。同社の発電所は板留、温湯、沖浦の三ヵ所があり、二三一五キロワットの発電量であった。なお、大正十年の発電量は三二〇キロワットであった。このように、発電量は年々増加しており、その伸びは急激であった。