小学校のスキー備え付け

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大正二年(一九一三)一月八日、和徳小学校に初めてスキーが備え付けられた。たった一組である。同校学校日誌に「此ノ日代官町大石無人ヨリ中野式スキー一組(価格六円)ヲ寄附サレタリ」と記載されている。大石が寄附した中野式スキーというのは、どのようなスキーなのか不明であるが、一本杖で、金具が靴底を覆い、滑走のときは靴と金具が一緒に動くようになっていたのでなかろうか。この和徳小学校備え付けの一組のスキーから、本市の小学校体育に漸次スキーが採り入れられていったのである。