スーパーマーケットの登場

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高度経済成長期の弘前市での商業上の変化の一つに、スーパーマーケットの隆盛があった。昭和四十年代初頭までの弘前市内のスーパーマーケットは表30のとおりである。スーパーマーケットは、セルフサービス方式を採用した小売店の業態で、全国的にも昭和三十年代以降に普及した。弘前市では主婦の店が、土手町に出店したほか、市内に店舗を展開していった。また、今勝(こんかつ)や紅屋(べにや)が弘前市に進出した。スーパーマーケットは、従来の対面販売に比べて商品回転率を高くすることができ、また目玉商品を置くなど、顧客を引きつける販売方法を採用し、商店街に新風を吹き込んだ。こうしたスーパーマーケットが市内に増加し、その一部はチェーン店を展開し、また店舗が大型化すると、それら相互の競争も強まった。
表30 市内スーパー店調査(昭42.3.9現在)
名称所在開店月日備考
主婦の店   
  本店土手町5733.11.1食品・日用雑貨・衣料
  和徳店和徳町2434.8.1  〃 
  駅前駅前町1-139.3.3  〃 
  桔梗野店桔梗野22239.5.23  〃 
  松原店原ヶ平中野17441.7.14  〃 
  桝型店富田町19737.11.28  〃 
スーパーイシザキ土手町16236.10.27  〃 
  〃 茂森店茂森町8040.10.15食品加藤スーパー(S37.11~40.10まで)
イマイフード・ストア土手町2136.8.1食品
グリンマート代官町1536.5.2食品
丸三弘前店山道町3141.12.23総合衣料・食品(41.11.15まで中央百貨街)
(株)今勝土手町店土手町4537.11.1衣料
  〃 代官町店代官町341.11.19  〃 
中三弘前店土手町6137.11.16  〃 
中央百貨店百石町4932.7.14食品
スーパー紅屋土手町4838.12.14衣料
津軽寿屋馬喰町1039.8.1食品
ヤマダイ土手町12538.11.3食品・総合衣料
カナモリ土手町15636.7.1総合衣料
佐藤源フードセンタ茂森町8838.5.24食品
前掲『弘前市における商工業の現状と将来』