昭和21年(1946)度

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48シーズン目

【ルール】 スクラムのオフサイドラインが明確になった。「1. 相手側よりスクラメージ[現在のスクラム]に入るとき。2. 球がスクラメージ内にある場合、自己はスクラメージ内にあらずして、片足にても球の前方に留まるとき」と昭和21年度の日本協会『競技規則』に記されている(以下【ルール】の出典は日本協会『競技規則』による)。
【大学】 大学ラグビー復活、大学王座は空席 戦後いち早く立ち上がったラグビー界は、この年から新しいスタートを切った。関東1位の明大と関西優勝の立命大との対戦はなく第18回の大学王座は空席となった。/関東は全勝校なし、関西は立命大が初優勝 第17回関東6大学対抗戦が復活、全勝チームはなく明大東大が1敗で並んだが、当該校同士の勝敗で明大が1位。対抗戦は全勝(無敗)でないと優勝と称されなかった。東大は創部25年で慶大に初勝利を収めた。第18回関西大学対抗戦は立命大が2勝1分で初優勝を遂げた。
【地域】 学生東西対抗試合始まる 第1回学生東西対抗試合が行われ、関東学生が48−3で圧勝した。/第17回(中断期間を含めず)東西対抗は関東が30−19で勝ち対戦成績を16勝1敗とした。
【その他】 国民体育大会開催 日本体育協会主催の第1回国民体育大会が京阪神各地で開催され、ラグビーは西宮市を会場に一般、高専、中学の部に出場し、福岡県(門司鉄道局)、京都府(立命館専門)、兵庫県(神戸二中)がそれぞれ優勝した。/全国高専大会、全国中等学校大会復活 3年間のブランクを経て、全国高専大会、全国中等学校大会がそれぞれ再開された。第19回高専大会は花園で行われ、西南学院が18−3で立命館専門を下し初優勝、第26回中学大会は西宮球技場で行われ、福岡中が6−0で神戸二中を破り2年ぶり(中断期間を含めず)2回目の優勝を遂げた。/ナイル・キニック・スタジアム 明治神宮競技場は進駐軍に接収され、Nile Kinnick Stadiumと命名された。