昭和28年(1953)度

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55シーズン目

【協会】 秩父宮ラグビー場と改名 7月の日本協会評議員会において、故秩父宮殿下のご遺徳を偲び、東京ラグビー場を秩父宮ラグビー場と改名することを決した。
【代表】 日本代表、極東英連邦軍に1勝1敗 極東英連邦軍を迎え4月5日と12日に奥村竹之助監督の日本代表が対戦した。シリーズ第3戦の花園では32−17で快勝したが、第5戦の東京では9−17で敗れた。この2試合はテストマッチに認定されていない。/ケンブリッジ大学にもテスト連敗 前年のオ大に続き9月に来日したケ大に、日本代表は奥村竹之助監督で挑戦したが、テストマッチに連敗した。
★101953.9.27日本代表11−34ケンブリッジ大花園
★111953.10.4日本代表6−35ケンブリッジ大秩父宮ラグビー場

【大学】 早大が2年連続全国制覇 第25回東西王座決定戦で同大に23−5、第4回朝日招待で九州代表を16−3で破り2年連続10回目の全国制覇を成し遂げた。/関東は早大、関西は同大が連覇 早大は第24回関東大学対抗戦に全勝、2年連続10回目の優勝、第25回関西大学対抗戦は同大が全勝、2年連続8回目の優勝を飾った。/九州は西南学大 第3回九州大会は西南学大が68−3で宮崎大を下して3連覇を遂げた。
【社会人】 社会人大会、近鉄九電優勝を分ける 第6回社会人大会は静岡草薙で行われ、決勝は近鉄九電の初顔合わせとなったが、双方譲らず3−3で優勝を分け合った。
【地域】 三地域対抗試合は関西代表が初優勝 第7回三地域対抗は関西が九州を29−3、関東を23−17で連破し初優勝を遂げた。これで三地域対抗では関東、関西、九州がそれぞれ1回の優勝を果たした。/第8回学生東西対抗は関東が27−13で勝ち6連勝。
【その他】 大学大会は青学大、高校は福岡高が優勝 第4回全国大学大会は青学大が19−3で福岡商大(現福岡大)を下し初優勝した。第33回高校大会は福岡高が5−0で保善高を破り、7年ぶり3回目の優勝を遂げた。/国体少年の部を4グループに分けて開催 第8回愛媛国体は松山市で開催され、少年の部を4グループに分けて行い、熊本(熊本工)、宮城(石巻高)、東京(保善高)、北海道(北海高)3−3群馬(高崎高)がそれぞれ優勝を果たした。成人の部では福岡県(全福岡)が17−8で北海道(全北海道)を破って2連覇を達成した。
【国際】 極東英連邦(4勝1敗) 1952年3月から4月に来日した極東英連邦には日本代表以外に九州代表が9−22、関西代表が11−19、関東学生が14−29といずれも健闘したが敗れている。/ケンブリッジ大学(8勝)初来日 前年度のオ大に続き名門ケンブリッジ大学が来日し8戦全勝と猛威を振るった。日本側では九州代表が12−16と健闘した。その他関西学生3−32、全慶大3−14、全明大14−26、全早大0−30、関西代表9−21とすべて敗れた。オ大、ケ大の来日でラグビーの人気は急上昇してきた。