89シーズン目
【代表】 第1回ラグビーワールドカップ開催 ラグビー国際評議会(IRB)は、第1回のラグビーワールドカップをNZ・豪州を舞台に、世界各地域より16ヵ国を招待して開催した。日本代表は宮地克実監督、林敏之主将の布陣で出場、アメリカ、イングランド、豪州に敗れ予選グループで敗退した。アメリカにイージーなゴールキックを再三失敗して18−21で敗れたのが悔やまれる。豪州には藤田、朽木2と計3トライ、沖土居がロングDGを決めるなど健闘した。初の世界チャンピオンはNZオールブラックスの頭上に輝いた。アイルランド学生代表来日(4勝1敗) アイルランド学生代表が来日した。日本代表は12−24で敗れたが、全早大が初戦で16−15と快勝し一矢を報いた。その他の対戦は34−13全大東大、50−13トヨタ自動車、29−9日本学生代表だった。
★96 | 1987.10.3 | ●日本代表 | 12−24 | ○アイルランド学生代表 | 国立競技場 |
NZ代表オールブラックス来日 正真正銘の世界チャンピオン、オールブラックスがフルメンバーで来日した。私は4月に英国留学から帰国して、代表監督に再任されて迎えた試合だが、WTBジョン・カーワン(現日本代表HC)、SOグラント・フォックス、No8ウェイン・シェルフォード主将ら世界一のプレヤーの前に、日本代表はボールを取ることもできず、世界一との差を強烈に思い知らされた。就任直後ではあったが、余りの惨敗に辞表を出したが慰留され留任を決意した。その他の対戦は94−0日本選抜、96−3アジアバーバリアンズ、38−9プレジデント。
【選手権】 早大16年ぶりに日本一 第25回日本選手権では木本建治監督率いる早大が、東芝府中を22−16で破り、16年ぶり4回目のチャンピオンを学生の手に取り戻した。だが学生が王座を占めたのはこれが最後となっている。
【大学】 早大が11年ぶりに大学日本一 第24回大学選手権に早大が19−10で同大を破り11年ぶり9回目の優勝を遂げた。早大は永田隆憲主将、神田識二朗、今駒憲二が中心で新人トリオの堀越正己、藤掛三男、今泉清が活躍して話題を集めた。/対抗戦は早大、リーグ戦は大東大が優勝 第58回関東大学対抗戦は早大が9戦全勝で5年ぶり24回目の優勝、第21回関東大学リーグ戦では大東大が8戦全勝で2年連続3回目の優勝。/関西は大体大、九州は福岡大が優勝 第59回関西大学リーグ戦では大体大が6−10で同大に敗れ、京産大と三つどもえになったが、得失点差で大体大が2年ぶり2回目の優勝を遂げた。第7回九州王座決定戦は福岡大が30−3で鹿屋体大を退けた。/明大は殴打事件により、5月1日に部員2人を無期謹慎とし、対外試合を3ヵ月自粛することを決め関東協会もこれを了承した。
【社会人】 東芝府中が初優勝 第40回社会人大会で東芝府中が19−7でトヨタ自動車を破り初優勝の感激に浸った。東芝府中は中村賢治監督のもと、花岡伸明主将を中心に佐藤康信、石川敏、向井昭吾が活躍。29回大会に初出場後、初めてつかんだうれしいうれしい初優勝だった。/関東は三洋東京、関西はトヨタ、西日本は九電とマツダ 第28回関東社会人リーグは、三洋東京[東京三洋が名称変更]が15−13でサントリーを破り3年ぶり10回目の優勝。/第30回関西社会人Aリーグは、トヨタ自動車が7勝0敗で2年ぶり11回目の優勝。/第16回西日本社会人Aリーグは、4勝1敗で九州電力(3年ぶり4回目)とマツダ(4年ぶり3回目)が同率優勝。
【地域】 第27回三地域対抗は関西代表が3年連続7回目の優勝を果たした。/第42回学生東西対抗は関東が24−12で勝利を収めた。/第38回朝日招待は早大が37−14で九州代表を破った。
【その他】 地区対抗は国学院大、教育系は仙台大が優勝 第32回地区対抗は国学院大が16−3で国際武道大を破り初優勝、第23回教育系大学大会は仙台大が12−9で文教大を退け2年連続2回目の優勝を遂げた。/高専は宮城工専、高校は秋田工 第18回高専大会は宮城工専が10−0で八代工専に勝ち2年連続2回目の優勝、第67回高校大会は秋田工が9−4で相模台工を退けて3年ぶり15回目の優勝を果たした。/国体は成年が山口、少年は京都が優勝 第42回沖縄国体は名護市と具志川市で行われ、成年は山口県(日新製鋼)が35−25で兵庫県(ワールド)を破り初優勝、少年は京都府(全京都)が21−19で山梨県(全山梨)を退けて優勝した。
【国際】 2月にリンカーン大学来日(4勝2敗)。/3月に東芝府中イングランド遠征(1勝4敗)。/7月にトヨタ自動車がNZ遠征(2勝1敗)を行った。/4月に法大が中華台北遠征(4勝)を行った。/高校代表海外遠征 3月に第13回高校日本代表のイングランド遠征(4勝1敗)を実施した。