昭和36年(1961)1月29日 第1回日本協会招待NHK杯

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秩父宮ラグビー場
八幡製鉄 50-13 日大
八幡、学生代表の日大に圧勝
昭和35年(1960)度 第1回NHK杯
1961年1月29日 G:秩父宮ラグビー場 R:川田大介 KO
八幡製鉄 50 13 日大
1 吉村 靖俊(福岡工) 10 8 1 宮崎 一矩(④嘉穂高)
2 江藤 敏勝(福岡高) 40 5 2 吉野 圭介(②保善高)
3 藤  晃和(明大) 3 武田 忠二(④岩手高)
4 北村 靖夫(嘉穂高) 2 T 2 4 池  隆介(④新潟商)
5 草津 正武(熊本工) 2 G 1 5 佐々木 恭(③秋田工)
C6 山崎 靖彦(早大) 0 PG 0 6 細野 喜由(③城北高)
7 西住 弘久(福岡工) 0 DG 0 C7 和田 守隆(④青森商)
8 植木 史朗(福岡高) 8 近  和夫(④保善高)
9 関根 万睦(早大) 10 T 1 9 樋渡 徳盛(②秋田工)
10 尾郷 直司(八幡高) 5 G 1 10 平沢 日支(④秋田市立高)
11 筒井  清(八幡高) 0 PG 0 11 伊海田 誠男(③城北高)
12 尾崎 政雄(早大) 0 DG 0 12 柴野 武美(④秋田市立高)
13 土屋 俊明(明大) 13 佐藤 峻士(③保善高)
14 宮井 国夫(明大) 7 8 14 奈須 生玄(③熊本工)
15 松岡 要三(明大) 15 原口 智雄(文雄)(④熊谷商)

 日本選手権の前身となったNHK杯争奪戦は、日本協会招待試合として行われた。大学選手権はまだ行われていなかったため、日本協会日大を最優秀校として招待したのである。結果は期待に反して大差になってしまったが、八幡はこのシーズン、カナダ遠征をして好成績(4勝2敗)を上げるなど最強の年であった。一方の日大も健闘したのだが、後半10分にFL細野がケガで、14人になったため[当時は交代不可]、八幡の蹂躙(じゅうりん)を許してしまった。前半は日大が健闘、20分にSO平沢のパントがポストに当たって跳ね返ったのを、CTB佐藤が押さえてトライ(ゴール)と先制した。25分には八幡FL植木が日大のキックをチャージしてトライ(ゴール)をあげ追いつく。八幡が1T、1G、日大が1Tを加えて前半は八幡10−8日大と大接戦。後半に入ると地力に勝る八幡がエース宮井を縦横に走らせ、実に10T、5Gを奪い、日大を1T、1Gに抑えて完勝した。