昭和44年(1969)1月15日 第6回日本選手権試合

花園ラグビー場

トヨタ自工 44-16 慶大

トヨタ慶大を突き放して初優勝

昭和43年(1968)度 第6回日本選手権試合
1969年1月15日 G:花園ラグビー場 R:牧弥太郎 KO 14:30
トヨタ自工 44 16 慶大
1 杉浦  平(トヨタ学園) 16 3 1 坂水  滉(④慶応高)
2 角屋 政雄(北見北斗高) 28 13 2 永野  進(②慶応高)
3 石井 京三(法大) 3 折戸  明(④新潟高)
4 枝田 英雄(広島工) 3 T 0 4 楠目  皓(④慶応高)
5 安藤 勝彦(明大) 2 G 0 5 吉岡 和夫(①慶応高)
6 吉永 昌夫(日大) 1 PG 1 C6 宝田(松井)誠治(④住吉高)
7 藤原  進(明大) 0 DG 0 7 高橋 忠久(③慶応高)
C8 田中  稔(立大) 8 谷川 義夫(④慶応高)
9 松田 章三(日体大) 6 T 3 9 渡辺  真(②慶応高)
10 大西 和郎(明大) 5 G 2 10 宮田 浩二(④慶応高)
11 山田 陸康(法大) 0 PG 0 11 川口  明(②小石川高)
12 曾我部 信武(法大) 0 DG 0 12 森田 宗太郎(②福岡高)
13 尾崎 真義(法大) 13 佐藤 博之(④慶応高)
14 原  弘毅(明大) 15 10 14 吉岡 秦男(②慶応高)
15 萬谷 勝治(早大) 15 荻村 道男(③慶応高)
[この年から⑧がNo8、⑥⑦がFLとなる]

 早大と優勝を分け、抽選で日本選手権に出場した慶大が、八幡を下して社会人を制したトヨタに挑戦した。どちらが勝っても初優勝となるフレッシュな対戦だ。

 前半15分にトヨタはPKから回してCTB尾崎が抜き、WTB原がトライ、慶大は17分にSO宮田がPGで同点。トヨタは30分に慶大のキックを取ったWTB山田が70メートル独走トライ(ゴール)、32分尾崎がラックからトライ(ゴール)、1PGを加えて16−3と主導権を握った。後半、慶大も奮起してWTB川口が1トライ、No8谷川が2トライを返したが、トヨタは大西、田中、吉永、原、山田、角屋と後半だけで6トライの猛攻を浴びせて44−16で大勝した。慶大は強力FWの健闘を期待されたが、実力のあるトヨタに力負けをして、しだいにタックルも甘くなり、トヨタの猛攻を許す結果となった。トヨタは田中稔主将を中心に、チーム一丸となった初優勝の感激に浸っていた。