平成9年(1997)2月11日 第34回日本選手権試合

国立競技場

東芝府中 69-8 明大

東芝府中、明大に猛攻を加え初優勝

平成8年(1996)度 第34回日本選手権試合
1997年2月11日 G:国立競技場 R:岩下真一 KO 14:00
東芝府中 69 8 明大
1 溝辺 圭司(関東学大) 52 3 1 満島 史隆(④大工大高)
2 薫田 真広(筑波大) 17 5 2 山岡  俊(②山形中央高)
3 村上 貴博(明大) 3 中地 嘉明(④報徳学園)
4 釜澤  晋(大東大) 8 T 0 4 斎藤 祐也(①東京高)
5 安田  桂(専大) 6 G 0 5 鈴木 健三(③刈谷北高)
6 高木 利幸(大東大) 0 PG 1 C6 松本 幸雄(④函館大有斗)
7 臼井 章広(大東大) 0 DG 0 7 岡本 淳平(③天理高)
8 ロバート・ゴードン(オタゴ大) 8 神鳥 裕之(④大工大高)
9 瀬川 智広(大体大) 3 T 1 9 田中 澄憲(③報徳学園)
10 島崎 正吾(佐賀工) 1 G 0 10 伊藤 宏明(③大工大高)
11 秋山 公二(法大) 0 PG 0 11 山品 博嗣(③久我山高)
12 小山田 淳(男鹿工) 0 DG 0 12 藤井  洋(④西陵商)
C13 アンドリュー・マコーミック(クライストチャーチ高) 13 三輪 幸輔(④高鍋高)
14 森田 栄一郎(東洋大) 12 12 14 福田 茂樹(③深谷高)
15 松田  努(関東学大) 15 山下 太一(④明大中野)
交代【東】大鷲紀幸(大東大)⑮ 【明】桜井政人(③久我山高)⑨

 向井昭吾監督、マコーミック主将率いる東芝は、社会人を9年ぶりに「攻め続けるラグビー」で制した。明大も捨て身で戦ったが、後半23分にモールから満島が持ち込んだ明大らしいトライで一矢報いるのが精いっぱいだった。東芝はHO薫田の3トライを筆頭に、FL高木が2トライ、島崎、秋山、マコーミック、臼井、小山田、森田と計11トライを奪い、格の違いを見せつけた。東芝はこの年にモデルチェンジしたと私は受け止めている。「PからGo」を合言葉に80分間走り続けるラグビーを目指した東芝は、この後日本ラグビーの牽引車として他チームの目標とされるようになっていく。

 第25回大会に早大東芝府中を破って以来、大学チームはこれで9連敗。しかも得点差が開く一方ということもあり、日本協会は翌年の日本選手権では、大学の1、2位が社会人チームにチャレンジするトーナメント大会に移行することを決定した。