平成19年(2007)2月25日 第44回日本選手権大会決勝

秩父宮ラグビー場

東芝ブレイブルーパス 19-10 トヨタ自動車ヴェルブリッツ●

東芝トヨタを破り3冠王に輝く

平成18年(2006)度 第44回日本選手権試合
2007年2月25日 G:秩父宮ラグビー場 R:相田真治 KO 14:00
東芝府中ブレイブルーパス 19 10 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
1 高橋  寛(帝京大) 12 3 1 高柳 健一(大体大)
2 猪口  拓(慶大) 7 7 2 高山 勝行(関東学大)
3 笠井 建志(法大) 3 豊山 昌彦(大体大)
4 大野  均(日大) 2 T 0 4 ダニエル・ケート(ネピア高)
5 石澤 健太郎(帝京大) 1 G 0 5 谷口 智昭(立命大)
6 渡邊 泰憲(日体大) 0 PG 1 6 菅原 大志(拓大)
7 宮下 哲朗(関東学大) 0 DG 0 7 中山 義孝(同大)
8 ニコラス・ホルテン(ワイカト大) 8 菊谷  崇(大体大)
9 吉田 朋生(東海大) 1 T 1 C9 麻田 一平(法大)
10 廣瀬 俊朗(慶大) 1 G 1 10 オレニ・アイイ(オタフフ高)
11 ナタニエラ・オト(大東大) 0 PG 0 11 久住 辰也(大体大)
12 スコット・マクロウド(ワイカト大) 0 DG 0 12 難波 英樹(帝京大)
C13 冨岡 鉄平(福岡工大) 13 赤沼 源太(法大)
14 吉田 大樹(同大) 12 12 14 遠藤 幸佑(法大)
15 立川 剛士(関東学大) 15 正面 健司(同大)
交代【東】松尾大樹(大東大)②、大室渉(中大)①、ルアタンギ侍バツベイ(大東大)⑤、伊藤護(専大)⑨ 【ト】中村嘉樹(同大)②、中野真二(立命大)③、北川俊澄(関東学大)⑧、タマティ・ホルア(ケビンズ高)④、山本剛(帝京大)⑭、廣瀬佳司(京産大)⑩、セコベ・レアウェレ(ナポサセントラル高)⑩

 円熟の境地に達した東芝は薫田監督の勇退に、三冠王というこれ以上ない花道を作って送り出した。トヨタは前半6分にアイイがPGを決めて先制した。東芝はすかさず反撃、連続攻撃からバツベイに変わって出場したLO石澤が8分と18分にオープンに走り込んでトライ、吉田大樹が一つゴールを決めて12−3で折り返す。後半11分トヨタはラインアウトからFB正面が抜け、CTB赤沼がトライ(アイイ・ゴール)で10−12と追いすがる。22分にトヨタはアイイが逆転のPGを外す。一進一退の攻防の中でボール支配に勝った東芝は38分WTBオトからオフロードパス[タックルさせ突破口を開いてパスするプレー]を受けたFB立川がとどめのトライ(吉田ゴール)をあげて19−10と連覇を果たした。石澤の活躍は東芝の層の厚さの証明である。トヨタでは「黄金のブーツ」廣瀬佳司に代わってSOを務めたアイイが前半4分、5分、30分、後半22分と4つの大事なPGに失敗したのが痛かった。