○サントリーサンゴリアス 21-9 パナソニックワイルドナイツ●
サントリーサンゴリアス、アタッキングラグビーで連覇達成
平成23年(2011)度 第49回日本選手権試合 | ||||||
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2012年3月18日 G:国立 R:平林 泰三 | ||||||
サントリーサンゴリアス | 21 | - | 9 | パナソニックワイルドナイツ | ||
1 | 小川 真也(日体大) | 14 | 前 | 3 | 1 | 木川 隼吾(大東大) |
2 | 青木 佑輔(早大) | 7 | 後 | 6 | 2 | 堀江 翔太(帝京大) |
3 | 畠山 健介(早大) | 3 | 相馬 朋和(帝京大) | |||
4 | 篠塚 公史(法大) | 2 | T | 0 | 4 | 飯島 陽一(大東大) |
5 | 真壁 伸弥(中大) | 2 | G | 0 | 5 | ダニエル・ヒーナン(サザンQ.L.大) |
6 | ジョージ・スミス(ブランビーズ) | 0 | PG | 1 | 6 | 劉 永男(檀国大) |
7 | 佐々木 隆道(早大) | 0 | DG | 0 | 7 | 若松 大志(関東学大) |
C8 | 竹本 隼太郎(慶大) | 8 | バツベイ・シオネ(拓大) | |||
9 | フーリー・デュプレア(ブルズ) | 1 | T | 0 | 9 | 田中 史朗(京産大) |
10 | トゥシ・ピシ(クルセイダース) | 1 | G | 0 | 10 | マイク・デラーニ(チーフス) |
11 | 小野澤 宏時(中大) | 0 | PG | 2 | 11 | 三宅 敬(関東学大) |
12 | ライアン・ニコラス(オタゴ大) | 0 | DG | 0 | 12 | サム・ノートンナイト(カーディフ) |
13 | 平 浩二(同大) | C13 | 霜村 誠一(関東学大) | |||
14 | 長友 泰憲(中大) | 13 | 反 | 3 | 14 | 北川 智規(関東学大) |
15 | 有賀 剛(関東学大) | 15 | 田邊 淳(クライストチャーチ教育大) | |||
交代【サ】元申騎(明大)⑧、ピーター・ヒューワット(ワラタス)⑩、トッド・クレバー(ライオンズ)④、日和佐篤(法大)⑨、池谷陽輔(法大)①、山岡俊(明大)② 【パ】川俣直樹(明大)①、西原忠佑(明大)⑦、ヘンドリック・ツイ(帝京大)⑤、ジャック・フーリー(ストーマーズ)⑫、イーリー・ニコラス(拓大)⑨、野口佑太(正智深谷)⑩ | ||||||
決勝戦は、トップリーグ(TL)のプレーオフに続き、サントリーサンゴリアスとパナソニックワイルドナイツの対戦となった。
曇天、微風。小雨で芝生の表面が濡れるミスの起きやすいコンディションの中で、互いの素早いリアクションが見る者を惹きつける好ゲームとなった。
TL 決勝戦で敗れた反省から、パナソニックは密集周辺の防御を分厚くし、防御ライン全体で激しく前に出た。「勝つためには、サントリーのアタッキング・ラグビーを前に出さないこと」(トニー・ブラウンコーチ)という言葉通り、序盤はパナソニックが押し気味に試合を進める。23分、FB田邉淳がPGを決めて先制。
しかし、26分、サントリーは、SOトゥシ・ピシが自ら防御背後に蹴り上げたボールをインゴールで押さえて逆転(7-3)。35分には、WTB小野澤宏時がパナソニックSOマイク・デラーニのパスをインターセプトして50mを駆け抜ける。
パナソニックが最も警戒していたSHフーリー・デュプレアが、次第にパナソニックの防御に対応。タイミングをずらしたパス、パナソニックの意表をつく防御背後への正確なキックで出足を食い止める。
パナソニックの霜村誠一キャプテンは嘆く。「デュプレアはうまい。強さもあるし、パスもうまい。サントリーは、そこに優秀なランナーが思いきり走り込んでくる。止めにくい」
勝敗を決定づけたのは、後半29分、デュプレアのパスに走り込んだCTB平浩二だった。エディー・ジョーンズGM兼監督は満足げ。「2年前に監督になったとき、日本で一番のアタッキングチームになるのが目標でした。実際にそうなれたと思いますし、今は日本一のディフェンスのチームでもあると思います」
二冠の目標を定め、それに対する厳しい練習を一年間続けた、理詰めの優勝だった。