昭和29年(1954)度 第7回社会人大会決勝

昭和30年(1955)1月6日 松山市堀之内ラグビー場

八幡製鉄 19-0 大映

八幡、2年ぶり4回目の優勝

昭和29年(1954)度 第7回社会人大会決勝
1955年1月6日 G:松山市堀之内 R:杉本 彰 KO 14:00
八幡製鉄 19 0 大映
1 小林  繁(東筑高) 5 0 1 斎藤  尞(明大)
2 松尾 正勝(嘉穂高) 14 0 2 藤井 和文(明大)
3 伊藤 光徳(福岡工) 3 伊佐 憲明(日大)
4 内村 利久(熊本工) 1 T 0 4 佐藤 長夫(中大)
5 園田  実(常盤中) 1 G 0 5 谷口 正和(中大)
6 山崎 靖彦(早大) 0 PG 0 6 伊沢 晙輔(日大)
7 佐野 久利(明大) 0 DG 0 7 柴田 幹雄(明大)
8 中島 節雄(早大) 8 大和  貞(明大)
9 近藤 一雄(明大) 4 T 0 9 土屋 英明(明大)
C10 野見山 可邦(明大) 1 G 0 10 井上  宏(拓大)
11 筒井  清(八幡高) 0 PG 0 11 長坂 康喜(明大)
12 西村  寛(小倉高) 0 DG 0 12 佐藤  進(日大)
13 土屋 俊明(明大) 13 横尾 正人(明大)
14 尾郷 直司(八幡高) 5 4 14 喜多崎 晃(明大)
15 佐藤 英彦(早大) 15 神代 達之(明大)
キャプテン不明

 八幡は明大出の土屋俊明、早大出の佐藤英彦ら日本代表メンバーが加わり、名実ともに日本一の実力を蓄えてきた。トヨタ自工を61−3、京都市役所を55−5とまったく問題にしないで勝ち上がっている。一方の大映は映画製作会社というユニークなチームながら、斎藤尞、柴田幹雄、大和貞、土屋英明、横尾正人、喜多崎晃、神代達之と明大OBをきら星のごとく揃えて、4回連続出場で初めて決勝に進出した。

 前半の八幡は強力FWを揃えた大映のスクラムに苦しみ、17分に土屋が抜いて尾郷がトライ(ゴール)した5点のみにとどまった。反撃が期待された後半4分、大映がPGを失敗してチャンスを逃したあと、6分にラックから展開した八幡が佐藤のトライ(ゴール)で10−0とリードを広げ、試合は徐々に八幡ペースとなった。その後、八幡が3トライを加えて19−0と完勝した。