昭和44年(1969)度 第22回社会人大会決勝

昭和45年(1970)1月4日 花園ラグビー場

○近畿日本鉄道 17-8 トヨタ自工●

近鉄トヨタに雪辱して7回目の優勝

昭和44年(1969)度 第22回社会人大会決勝
1970年1月4日 G:花園ラグビー場 R:牧 弥太郎 KO 14:30
近畿日本鉄道 17 8 トヨタ自工
1 川崎 守央(布施工) 6 5 1 杉浦  平(トヨタ学園)
2 永村  稔(花園高) 11 3 2 角屋 政雄(北見北斗高)
3 山野  章(茨木工) 3 石井 京三(法大)
4 小笠原 博(弘前実) 2 T 1 4 堀合 正行(中大)
5 鎌田 勝美(法大) 0 G 1 5 安藤 勝彦(明大)
6 田中 行正(花園高) 0 PG 0 6 吉永 昌夫(日大)
7 原   進(東洋大) 0 DG 0 7 藤原  進(明大)
C8 石塚 広治(同大) C8 田中  稔(立大)
9 今里 良三(中大) 3 T 1 9 松田 章三(日体大)
10 豊田 次郎(西南学大) 1 G 0 10 大西 和郎(明大)
11 坂田 好弘(同大) 0 PG 0 11 山田 陸康(法大)
12 犬伏 一誠(早大) 0 DG 0 12 尾崎 真義(法大)
13 大久保 吉則(法大) 13 三沢  哲(日体大)
14 谷口 竜平(布施工) 6 7 14 原  弘毅(明大)
15 越久  守(坂野高) 15 萬谷 勝治(早大)

 近鉄が見事にトヨタに雪辱した。連覇を狙うトヨタは善通寺自衛隊に92−0[大会新]、大阪府警を41−0、富士鉄釜石を21−3と一方的な試合で決勝へ進出、チャレンジャーとなった近鉄東京三洋に18−8、大分教員に66−0、三菱自工京都に38−10と確実に駒を進めた。

 前半3分、トヨタ山田の突進を止めてターンオーバーした近鉄は、田中行正がタッチライン際を好走してトライ、トヨタ近鉄のミスに乗じて尾崎、三沢、原と回してポスト下にトライ(ゴール)して逆転する。近鉄は19分に今里がPKから速攻、鎌田がトライして6−5と再逆転した。後半早々近鉄トヨタのミスに乗じて原がトライ、トヨタは8分にスクラムから回して田中稔がトライを返したが反撃はここまで、近鉄が12分にはハイパントから永村がポスト下にトライ(ゴール)、23分には川崎が突進してフォローした坂田がトライと猛攻を見せトヨタを圧倒した。近鉄はこの後リーダーになる新鋭、今里が活躍した。