昭和57年(1982)度 第35回社会人大会決勝

昭和58年(1983)1月8日 秩父宮ラグビー場

新日鉄釜石 16-0 トヨタ自動車●

(トヨタ自工が社名変更)

釜石、トヨタを下して怒涛の5連覇

昭和57年(1982)度 第35回社会人大会決勝
1983年1月8日 G:秩父宮ラグビー場 R:八木宏器 KO 14:00
新日鉄釜石 16 0 トヨタ自動車
1 石山 次郎(能代工) 6 0 1 八角 浩司(保善高)
2 多田 信行(黒沢尻工) 10 0 C2 平井 俊洋(同大)
C3 洞口 孝治(釜石工) 3 畠山 一寿(明大)
4 千田 美智仁(黒沢尻工) 0 T 0 4 太田  豊(千葉敬愛高)
5 瀬川  清(釜石工) 0 G 0 5 重村 政実(中京大)
6 高橋 博行(秋田工専) 2 PG 0 6 神田  敏(新潟工)
7 泉  秀仁(秋田工) 0 DG 0 7 瀬川 秀也(岩内高)
8 小笠原 常雄(盛岡工) 8 三島 茂生(関商工)
9 坂下 功正(宮古工) 2 T 0 9 森脇 浩二(中京大)
10 松尾 雄治(明大) 1 G 0 10 芳野 喜隆(日体大)
11 佐藤  勉(青森工) 0 PG 0 11 金指 敦彦(早大)
12 金野 年明(一関工) 0 DG 0 12 坂本 光久(天理大)
13 金子 敦之(筑波大) 13 春藤 尚弘(天理大)
14 永岡  章(慶大) 6 10 14 辻  悦朗(日体大)
15 谷藤 尚之(函館西高) 15 五熊 宏明(名古屋大)
トヨタ自動車に社名変更]

 4連覇を支えた森重隆が引退、松尾雄治がプレーイングマネジャーになり主将はPRの洞口孝治。森の穴は筑波大から入社の金子敦之が埋め、HO和田透に多田信行、FL氏家靖男に秋田工の新人泉秀仁が入れ替わった。釜石は準決勝で東芝府中に16−11と苦戦したほかは磐石。決勝ではトヨタに2年連続の完封勝ちを収めた。前半は一進一退だが、釜石が名プレースキッカーに成長した金野年明の2PGで6−0とそつなくゲームを進める。釜石は後半6分にラインアウトからSO松尾が得意のステップでトヨタディフェンスを抜いて、左WTB佐藤勉にロングパスを通してトライ、34分にはトヨタのスクラムを押し込んでターンオーバー、No8千田美智仁からFL高橋博行へパスしてトライ、金野ゴールで16−0とまたもトヨタをシャットアウトした。この大会、釜石松尾は神戸製鋼戦で3DG[大会新記録]を決めるなど相変わらず縦横無尽の活躍を見せている。