昭和61年(1986)度 第39回社会人大会決勝

昭和62年(1987)1月8日 秩父宮ラグビー場

トヨタ自動車 19-6 新日鉄釜石

トヨタが釜石を破り連覇

昭和61年(1986)度 第39回社会人大会決勝
1987年1月8日 G:秩父宮ラグビー場 R:井上哲夫 KO 14:00
トヨタ自動車 19 6 新日鉄釜石
1 八角 浩司(保善高) 3 6 1 長山 時盛(大宮高)
C2 畠山 一寿(明大) 16 0 2 多田 信行(黒沢尻工)
3 池田 洋七郎(中京大) 3 洞口 孝治(釜石工)
4 重村 政実(中京大) 0 T 1 4 桜庭 吉彦(秋田工)
5 塚本 浩二(帝京大) 0 G 1 5 瀬川  清(釜石工)
6 竹村 光弘(帝京大) 1 PG 0 6 氏家 靖男(黒沢尻工)
7 安江 健二郎(関商工) 0 DG 0 7 泉  秀仁(秋田工)
8 宗雲 克美(佐賀工) 8 千田 美智仁(黒沢尻工)
9 南  隆雄(明大) 2 T 0 9 坂下 功正(宮古工)
10 新井 隆之(筑波大) 1 G 0 10 小林 日出夫(明大)
11 国定 精豪(明大) 2 PG 0 11 佐藤  勉(青森工)
12 朽木 英次(日体大) 0 DG 0 12 金野 年明(一関工)
13 田村  誠(帝京大) C13 金子 敦之(筑波大)
14 中川 俊一(早大) 12 12 14 永岡  章(慶大)
15 赤山 泰規(同大) 15 佐々木 和寿(宮古工)

 トヨタはキック&ラッシュから展開ラグビーに切り替えて成功した。キックの乱用を防ぐためフェアキャッチにキックの地点でスクラムの選択を認める国内特別ルールの採用に適応した作戦でもあった。CTB朽木英次と田村誠がFB赤山泰規を絡ませてWTB国定精豪と中川俊一を走らせるライン攻撃は威力があった。前年度は王者釜石との対決のない優勝だったが、この年は決勝で堂々と釜石を下しての優勝、トヨタフィフティーンの喜びもひとしおだった。前半2分、釜石はFB佐々木和寿が先制トライ(ゴール)したが、トヨタは20分赤山のPGで前半を3−6で終える。後半3分トヨタはスクラムを押し込んで赤山がPG、14分にも赤山がPGを決める。波に乗ったトヨタは釜石を攻め立て、36分にスクラムからSH南隆雄のパントを中川がドリブル、No8宗雲克美が押さえてトライ。38分には中川の好タックルから田村が30メートル走ってトライ(ゴール)で突き放した。