昭和62年(1987)度 第40回社会人大会決勝

昭和63年(1988)1月9日 花園ラグビー場

東芝府中 19-7 トヨタ自動車●

東芝府中、トヨタを破り悲願の初優勝

昭和62年(1987)度 第40回社会人大会決勝
1988年1月9日 G:花園ラグビー場 R:真下 昇 KO 14:00
東芝府中 19 7 トヨタ自動車
1 藤沢 義之(東海大) 0 0 1 八角 浩司(保善高)
2 佐藤 康信(明大) 19 7 C2 畠山 一寿(明大)
3 馬場 利宏(明大) 3 池田 洋七郎(中京大)
4 松本 康広(中大) 0 T 0 4 重村 政実(中京大)
5 河村 年也(専大) 0 G 0 5 塚本 浩二(帝京大)
C6 花岡 伸明(筑波大) 0 PG 0 6 竹村 光弘(帝京大)
7 田中  良(帝京大) 0 DG 0 7 乾  治生(明大)
8 高橋 福雄(黒沢尻工) 8 宗雲 克美(佐賀工)
9 田中 宏直(日大) 2 T 1 9 南  隆雄(明大)
10 渡部 監祥(帝京大) 1 G 0 10 田村  誠(帝京大)
11 戸嶋 秀夫(日大) 3 PG 1 11 国定 精豪(明大)
12 石川  敏(日大) 0 DG 0 12 斉藤  進(秋田工)
13 奈良  修(秋田工) 13 朽木 英次(日体大)
14 鬼沢  淳(帝京大) 8 11 14 中川 俊一(早大)
15 向井 昭吾(東海大) 15 赤山 泰規(同大)
交代【東】芳村正徳(明大)⑧

 トヨタはほぼ不動のメンバーで3連覇を狙ったが、躍進著しい東芝の前にその夢を断たれた。東芝は優勝候補の一角を占める神戸製鋼との1回戦に、ノーサイド寸前にFL田中良がトライ、渡部監祥が劇的な逆転ゴールに成功、16−15で辛勝すると勢いに乗った。関東大学の精鋭で固めた東芝は、日本電気(現NEC)、ワールドをなぎ倒して、決勝ではトヨタとがっぷり四つの大相撲を演じた。

 前半は均衡破れず0−0で折り返す。後半互いにPGを決めて3−3の局面で18分、東芝はゴール前スクラムからNo8高橋福雄がサイドを突破して待望のトライをあげた。勢いづく東芝は向井昭吾のPG、WTB鬼沢淳のトライ、向井のPGを加え、トヨタの反撃を中川俊一の1トライ(ゴール)に封じて、ついに19−7で悲願の優勝を果たした。中村賢治監督が歓喜の胴上げに舞い、初優勝の感激に酔いしれた。