平成4年(1992)度 第45回社会人大会決勝

平成5年(1993)1月9日 秩父宮ラグビー場

神戸製鋼 20-19 東芝府中●

神鋼1点差で逃げきり5連覇

平成4年(1992)度 第45回社会人大会決勝
1993年1月9日 G:秩父宮ラグビー場 R:斉藤直樹 KO 14:00
神戸製鋼 20 19 東芝府中
1 福本 正幸(慶大) 15 3 1 佐藤 康信(明大)
2 弘津 英司(同大) 5 16 C2 薫田 真広(筑波大)
3 山下 利幸(淀川工) 3 中村 正人(筑波大)
4 林  敏之(同大) 2 T 0 4 松本 康広(中大)
5 サイモン・ウェンズレー(オ大) 1 G 0 5 小暮  明(日体大)
6 武藤 規夫(同大) 1 PG 1 6 梶原 宏之(筑波大)
7 大八木 淳史(同大) 0 DG 0 7 市川 晴樹(日大)
C8 大西 一平(明大) 8 小野 真司(専大)
9 堀越 正巳(早大) 1 T 1 9 村田  亙(専大)
10 藪木 宏之(明大) 0 G 1 10 渡部 監祥(帝京大)
11 冨岡 剛士(青学大) 0 PG 3 11 三浦  滋(金足農)
12 加藤 尋久(明大) 0 DG 0 12 小山田 淳(男鹿工)
13 平尾 誠二(同大) 13 落合  滋(大東大)
14 イアン・ウィリアムス(オ大) 17 11 14 黒沢  誠(大東大)
15 綾城 高志(同大) 15 向井 昭吾(東海大)
[トライ5点となる] 交代【東】臼井章広(大東大)⑤

 神鋼は勝利の女神に好かれていたのか。勝負の世界では運、不運は禁句だが、「つきも実力のうち」ということわざもある。この試合では1点差の辛勝ながら、トライ数では3対1の堂々の勝利だ。運がいいなど言われたくないだろうが、前年は三洋にトライ数1対2で勝ち、この試合ではトライが5点になった恩恵に浴した。昨年までの採点法では17−18で負けていたのだから。試合は白熱の好ゲームだった。決勝でこういう試合をやれば人気は盛り上がる。神鋼は前半にテンポのいい攻めを見せて東芝を圧倒する。32分と37分にラインアウトから連続攻撃、いずれも平尾の飛ばしパスでWTB富岡が2トライ(うちひとつを富岡ゴール)、前半を15−3とした。後半12分に東芝のミスキックを神鋼CTB加藤尋久がドリブルでトライ(富岡ゴール)、東芝のトライを後半24分の臼井の1トライ(黒澤ゴール)に抑え20−19で逃げきった。