テストNo.2 カナダ代表第1回来日第4戦

昭和7年(1932)1月31日 花園ラグビー場

日本代表 9-8 カナダ代表

遠征の決着をつける

No.10★2 カナダ代表第1回来日第4戦
1932年1月31日 G:花園ラグビー場 R:別所安次郎 KO 14:30
日本代表 9 8 カナダ代表
1 伊集院 浩(明大) 3 0 1 シドニー・セルカーク
2 松原 武七(早大) 6 8 2 バド・マレー
3 西垣 三郎(明大) 3 ウィリアム・ウォートン
4 三島  実(京大) 1 T 0 4 ジョニー・ローランド
5 大野 信次(早大) 0 G 0 5 ジェリー・ブーン
6 岡田 由男(明大) 0 PG 0 6 アルバート・デュテンプル
7 都志 悌二(明大) 0 DG 0 7 A.B.ミッチェル
8 足立 卓夫(京大OB) 8 キャンベル・フォーブス
9 木下 太郎(明大) 2 T 2 9 アイバー・サンドリー
10 丹羽 正彦(明大) 0 G 1 10 ピート・ウィルソン
11 北野 孟郎(慶大) 0 PG 0 11 ブライアン・ハニングス
12 平生 三郎(京大) 0 DG 0 12 タビー・スーター
13 柯  子彰(早大) 13 ジョージ・ニブロ
C14 馬場 武夫(京大OB) 14 フランク・スキリングス
15 笠原 恒彦(明大) C15 エリック・キャメロン
得点:Tスクラムトライ2、北野

 日本代表カナダ遠征の答礼としてカナダ代表日本に来征し、テスト2試合を含む7試合を行い5勝2敗で帰国した。カナダが敗れた2試合はいずれも日本代表との試合であった。

カナダと対戦して2勝した第1次、第2次の全日本チームの健闘は見事だった。小春日和に恵まれた花園ラグビー場で行われた第1次試合[第1テストのこと]では15,000人のファンを魅了した。当時の新聞[不明]によると、そのタイトルに“狂喜したファン、選手を胴上げ”とあるのをみても、如何に白熱戦を演じたかがよくわかる」(『協会50年史』P72)。

「1月31日の花園での全日本は健闘した。8対6加奈陀[カナダ]リードの儘、タイムアップかと思われた最後の5分間に北野が劇的な1トライをあげ、9対8で逆転勝ちをしたのはあっぱれであった」(『日本ラグビー史』P245)。