テストNo.5 豪州学生選抜第1回来日第7戦

昭和9年(1934)2月18日 花園ラグビー場

日本代表 14-9 豪州学生選抜

第2テスト見事に雪辱を遂げる

No.13★5 豪州学生選抜第1回来日第7戦
1934年2月18日 G:花園ラグビー場 R:松井正雄 KO 14:42
日本代表 14 9 豪州学生選抜
1 佐々倉 太郎(慶大) 8 4 1 R.マッキー
2 松原 武七(早大) 6 5 2 G.H.バーケット
3 西垣 三郎(明大) 3 E.T.S.ピアーズ
4 大野 信次(早大) 2 T 0 4 A.J.マックウィリアム
5 田川  博(慶大) 1 G 0 5 V.W.ウィルソン
6 田治 正浩(慶大) 0 PG 0 6 R.デューヴァル
7 米華 真四郎(早大) 0 DG 1 7 H.C.スタム
8 清水 精三(慶大) 8 P.M.シルコック
9 飯森 隆一(早大) 1 T 1 9 E.S.ロジャース
10 野上 一郎(早大) 0 G 1 10 H.V.リース
C11 内藤  卓(同大) 1 PG 0 11 J.W.エヴァンス
12 橘   宏(同大) 0 DG 0 12 F.R.ヴィンセント
13 丹羽 正彦(明大) 13 P.A.クラーク
14 鳥羽 善次郎(明大) 14 J.C.F.ミニス
15 笠原 恒彦(明大) C15 R.E.ウェストフィールド
[この試合は当時日本学生として対戦したが、日本協会がテストマッチと認定した]
得点:T内藤、丹羽、鳥羽、G笠原、PG笠原

 豪州学生選抜チームの来征では慶大明大が勝ち、関西代表、早大同大日本代表が第1テストで敗れている。日本代表としては勝たなければ面子が立たない最終戦であった。

「試合経過:前半5分豪州ウェストフィールド、ドロップゴール成功[当時は4点]。23分日本豪州陣25ヤード付近のタイト[スクラムのこと]から野上が左へ飛ばしパス、鳥羽がウエストフィールドのタックルをはずして飛び込んでトライ。ハーフタイム直前、日本相手ドリブルのボールを奪い逆襲、FWパスから丹羽につないでゴール真下にトライ、ゴール。後半12分豪州はゴール前ラインアウトからデューヴァル倒れ込んでトライ、ゴールし逆転。20分豪州ゴール前のルーズから右に丹羽、橘、内藤と回してトライ。この頃から降雨激しくなり、風上の日本はキックを利して敵陣に突入、35分ゴール前中央でPKを得て、笠原PG成功、接戦を制して勝利を収めた」(『旧関東機関誌』Vol.2-No3 P46、筆者不明 1934)。