テストNo.7 NZ大学選抜第1回来日第7戦

昭和11年(1936)2月16日 花園ラグビー場

日本代表 9-9 NZ大学選抜

第2テスト、ノートライで引き分ける

No.15★7 NZ大学選抜第1回来日第7戦
1936年2月16日 G:花園ラグビー場 R:阿部吉蔵 KO 14:30
日本代表 9 9 NZ大学選抜
1 西海 一嗣(早大) 6 0 1 R.B.パーク
2 西垣 三郎(明大) 3 9 2 F.J.ウィルソン
3 太田  巌(明大) 3 W.R.レイニー
C4 山口 和夫(明大) 0 T 0 4 D.A.ハドソン
5 田川  博(慶大) 0 G 0 5 L.S.ドレーク
6 鍋加 弘之(明大) 2 PG 0 6 O.W.チャップマン
7 米華 真四郎(早大) 0 DG 0 7 S.W.シマーズ
8 木下 良平(明大) 8 S.G.イード
9 和田 政雄(明大) 0 T 2 9 J.J.マッコーリフ
10 北野 孟郎(慶大) 0 G 0 C10 G.A.パーソンズ
11 西  善二(慶大) 1 PG 1 11 C.C.ギリーズ
12 辻田  勉(明大) 0 DG 0 12 J.M.ワット
13 阪口 正二(早大) 13 J.D.ルイス
14 笠原 恒彦(明大) 6 10 14 E.グラント
15 鈴木  功(早大) 15 W.トリックルバンク
[この試合は当時日本学生として対戦したが、日本協会がテストマッチと認定した]
得点:PG笠原3

 NZUは6戦全勝で最終戦を迎えた。「六戦六勝のニュージーランドに全勝を許すか、日本ラグビー界のため万丈の気を吐くかの最後の国際戦であるニュージーランド学生軍対全日本のラグビー試合は二月十六日花園競技場で阿部(主)チェスターマン、三濱(線)審判の下にニュージーランドの先蹴で開始、快晴、無風の絶好のコンディションで観衆も満員、試合は前半日本軍6−0でリードしたが、後半ニュージーランドの攻撃に遂に同点とされ9−9で引分」(朝日)。日本が笠原の前半2PG、後半1PGのノートライに終わったのに対し、NZUはワットの2トライと1PGによる9点なので、現在の得点法によれば9−13で負けていたことになる。ただ「タイムアップ二分前日本はニ軍中央三十ヤード(約27m)辺で罰蹴を得、笠原慎重にプレースキックせば不運にも球はポストを右に外れて入らず、9−9の引分となる」(朝日)とあるので、日本としては残念な引き分けであった。