テストNo.9 オックスフォード大学第1回来日第7戦

昭和27年(1952)10月5日 東京ラグビー場

日本代表 0-52 オックスフォード大学○

第2テストも0敗

No.18★9 オックスフォード大学第1回来日第7戦
1952年10月5日 G:東京ラグビー場 R:高橋勇作 KO 15:00
日本代表 0 52 オックスフォード大
1 夏井 末春(明大) 0 17 1 ブルース・トムソン
2 中島 義信(近鉄) 0 35 2 スコット・ウォーザースプーン
C3 斎藤  尞(大映) 3 クリス・グリフィス
4 竹谷  武(慶大) 0 T 4 4 ジョン・ウィンペリス
5 橋本 晋一(早大OB) 0 G 1 5 マイク・ウォーカー
6 土屋 俊明(明大) 0 PG 0 C6 ジャイルス・ブラード
7 田中  昭(早大) 0 DG 1 7 デビッド・デービス
8 大和  貞(明大) 8 ジェフ・ワイデル
9 土屋 英明(明大) 0 T 8 9 パット・マクラクラン
10 松岡 晴夫(明大) 0 G 4 10 ダグラス・ベーカー
11 青木 良昭(早大) 0 PG 1 11 デビッド・ポラード
12 今村 隆一(明大) 0 DG 0 12 ブライアン・ブーブバイヤー
13 渡部 昭彦(明大) 13 ルイス・カネル
14 横岩 玄平(日産自動車) 5 7 14 トレヴァー・ブルーアー
15 佐藤 英彦(早大) 15 ジョン・マーシャル

 最終戦の第2テストはさらに大差で敗れた。12T、5G、1PG、1DGでいまのスコアでは0−76となるが、観客は怒るでもなくオーケストラの名演奏に酔っているようだった。ブーブバイヤー、カネルのイングランド代表両センターの妙技は私の脳裏にも焼きついている。

「殊に全日本バックスの不甲斐ないタックルがさらに彼らのプレーを一層引立ててしまったとはいえ、いずれにしてもスクラムハーフの見事なパスアウト、スタンドオフの鮮やかな球捌きとその見事なスタートダッシュ、センターの狙い撃ちのようなショートパントをはじめダミー、シザース、フェイント等々と今ここに数え立てればきりがないだろう。とにかくバックスのプレーについては、彼我の力量の差があまりに大きいということであった」(『機関誌』Vol.2-2号、西野綱三)。オ大戦はすべての試合でスタンドが満員となった。