テストNo.27 第1回アジア大会(日本)第2戦

昭和44年(1969)3月9日 秩父宮ラグビー場

日本代表 24-22 香港代表

第1回アジア大会は薄氷の優勝

No.57★27 第1回アジア大会(日本)第2戦
1969年3月9日 G:秩父宮ラグビー場 R:アナタ・ブーンスパ(タイ) KO 14:30
日本代表 24 22 香港代表
1 宮地 克実(東京三洋) 11 16 1 ジョン・ソーン
2 後川 光夫(早大OB) 13 6 2 J.バート
3 猿田 武夫(東京三洋) 3 ジョフェリー・クック
4 伊藤 正義(釜石) 2 T 3 4 K.W.I.マッケンジー
5 寺井 敏雄(八幡) 1 G 2 5 ジョー・カギラバ
6 谷川 義夫(慶大) 1 PG 1 6 マイク・バード
7 内田 昌裕(リコー) 0 DG 0 7 クリス・ギルバード
8 小笠原 博(近鉄) 8 マイケル・フランシス
9 今里 良三(中大) 3 T 0 9 ジャスティン・カニンガム
10 藤本 忠正(早大OB) 2 G 0 C10 イヤン・レイド
11 坂田 好弘(近鉄) 0 PG 2 11 ゲリー・ラウアー
12 横井  章(三菱京都) 0 DG 0 12 マイケル・カス
C13 尾崎 真義(トヨタ) 13 ピーター・ワイト
14 伊藤 忠幸(リコー) 20 15 14 ピーター・フェリィ
15 萬谷 勝治(トヨタ) 15 ブリアン・ウィグリー
得点:T伊藤3、坂田2、G萬谷3、PG萬谷

 第1回アジア大会最重要試合[リーグ戦のため香港戦を後日協会がテストマッチに認定]は雪解けの泥濘戦となった。香港は在住の英軍主体に編成され主将のSOレイドはイングランド代表の経験がある強力なチームである。日本はノーサイド寸前に坂田の劇的な逆転トライで初優勝を飾るが、薄氷の勝利であった。

 前半2分香港はカスがドリブルで迫り、FB萬谷がノーボール・タックルを犯し認定トライが与えられた。さらに6分ウィグリーがPG。日本は11分尾崎のショートパントを伊藤忠が拾いトライ(ゴール)。13分再び伊藤忠がトライをあげ同点に追いついた。香港は17分、19分とCTBカスが2つのトライをあげ、前半をリードした。後半13分、藤本の右パントを伊藤忠が押さえトライ(ゴール)、21分ルーズから萬谷が坂田につなぎトライ(ゴール)と攻め、香港の攻撃を2PGに抑え1点差に迫る。34分尾崎のパントを坂田が左隅に抑え、ついに香港を逆転した。