テストNo.67 フランス・オランダ遠征1980第5戦

昭和55年(1980)10月19日 トゥールーズ

日本代表 3-23 フランス代表

猛タックルに1万観衆拍手

No.171★67 フランスオランダ遠征1980第5戦
1980年10月19日 G:トゥールーズ R:ショート(S) KO 13:00
日本代表 3 23 フランス代表
1 石山 次郎(釜石) 0 8 1 ピエール・ドスピタル
2 藤田  剛(明大) 3 15 2 フィリップ・ダントラン
3 洞口 孝治(釜石) 3 ロベール・パパランボルド
4 林  敏之(同大) 0 T 2 4 アラン・ロリュー
5 袋館 龍太郎(東芝府中) 0 G 0 5 アラン・マレグ
6 伊藤  隆(リコー) 0 PG 0 C6 ジャン・ピエール・リブ
7 石塚 武生(リコー) 0 DG 0 7 ピエール・ラカン
8 瀬下 和夫(明大) 8 シルバン・ブルボン
9 小西 義光(サントリー) 0 T 2 9 ジェローム・ガリオン
C10 森  重隆(釜石) 0 G 2 10 ベルナール・ビビエ
11 戸嶋 秀夫(秋田市役所) 1 PG 1 11 クロード・マルティネス
12 南川 洋一郎(八幡) 0 DG 0 12 ミシェル・バラック
13 金谷 福身(日新製鋼) 13 パトリック・メスニー
14 藤原  優(丸紅) 14 14 14 ダニエル・ビュスタファ
15 田中 伸典(天理大OB) 15 セルジュ・ガベルネ
交代【日】辻悦朗(トヨタ)⑪
得点:PG田中

 ビデオで観戦し、この見出しがオーバーではないことを知った。林を中心に日本の選手が見せる猛タックルは感動的であった。これだけ激しく戦っても“善戦”の域を脱しない現実が悲しい。「『50点ぐらいは差がつくだろう』これがよく目の肥えた1万観衆の予想だ。一週間後に南アフリカ遠征に旅立つ“オラがチーム”に絶大な信頼を寄せ、日本代表が“血しぶき”を上げてのた打ち回るだろうと悠然と構える。だが、そんなスタンドがフランス代表へのブーイングと、コマネズミのようによく動き、すばらしいタックルで対抗する日本代表に対する賞賛の拍手へと変化したのだ。試合後、フランス協会のフェラス会長が『日本は自分のすべてを投げうってプレーしている。自己の限界を超えているとしか思えぬプレーの数々を見せてもらった。早くこのようなプレーを身につけたい』と話した賛辞、そこには一片のおせじもなかったと思う」(サンスポ、大和国男臨時通信員)。