昭和60年(1985)6月2日 秩父宮ラグビー場
果敢な突進 胸張る敗戦
No.227★85 アイルランド代表第1回来日第5戦 | ||||||
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1985年6月2日 G:秩父宮ラグビー場 R:D.ベバン(W) KO 15:30 | ||||||
日本代表 | 15 | - | 33 | アイルランド代表 | ||
1 | 石山 次郎(釜石) | 12 | 前 | 12 | 1 | フィリップ・オール |
2 | 藤田 剛(日新製鋼) | 3 | 後 | 21 | C2 | キラン・フィッツジェラルド |
C3 | 洞口 孝治(釜石) | 3 | ジェイムス・マッコイ | |||
4 | 林 敏之(神鋼) | 2 | T | 2 | 4 | ウィリアム・アンダーソン |
5 | 大八木 淳史(神鋼) | 2 | G | 2 | 5 | ドナル・レニハン |
6 | 越山 昌彦(山梨教員) | 0 | PG | 0 | 6 | フィリップ・マシューズ |
7 | 河瀬 秦治(東芝府中) | 0 | DG | 0 | 7 | パディ・ケニイ |
8 | 千田 美智仁(釜石) | 8 | ブライアン・スピレーン | |||
9 | 小西 義光(サントリー) | 0 | T | 2 | 9 | マイケル・ブラッドリー |
10 | 平尾 誠二(同大OB) | 0 | G | 2 | 10 | ポール・ディーン |
11 | 村井 大次郎(丸紅) | 1 | PG | 3 | 11 | キーツ・クロッサン |
12 | 小林 日出夫(釜石) | 0 | DG | 0 | 12 | マイケル・キアナン |
13 | 吉野 俊郎(サントリー) | 13 | ブレンダン・ミューリン | |||
14 | 大貫 慎二(サントリー) | 10 | 反 | 11 | 14 | トレバー・リングランド |
15 | 向井 昭吾(東芝府中) | 15 | ヒューゴ・マクニール | |||
交代【ア】ラブ・ブレディ⑨、ラルフ・キーズ⑩ | ||||||
得点:T村井、大貫、G小林2、PG小林 |
トライ数2対4、日本代表の善戦である。いつも言うことだが、奪われた4トライを吟味して2つを封じ込めるようにすれば勝つチャンスがあるのだ。5ヵ国対抗の優勝チームにこんな四つ相撲ができたのことが収穫だった。日本はSO平尾がゲームを組み立て、林、大八木を中心にFWも健闘、互角のゲームを演出した。前半28分に見せた日本のトライは圧巻だった。いまもビデオで見るが、大八木の突進を林がつなぎ敵陣に迫り、ラックから左オープンへ、平尾の飛ばしパスを受けた吉野がディフェンスを引きつけて村井へパス、絵に描いたような村井のトライが生まれた。これで同点に追いついた日本は34分スクラムから千田が持ち出して大貫が切れ込んで30m独走のトライ、小林ゴールで12−6とリードする。前半終了間際にミューリンにインターセプトされて同点で折り返す。後半にもインターセプトで取られた失点がある。れば、たらは禁句だが、止められたトライがあるのだ。