テストNo.112 第2回ラグビーワールドカップ(イングランド他)第1戦

平成3年(1991)10月5日 マレーフィールド

日本代表 9-47 スコットランド代表

スコットランドに力負け

No.300★112 第2回ラグビーワールドカップ(イングランド他)第1戦
1991年10月5日 G:マレーフィールド(エジンバラ) R:E.モリソン(E) KO 15:00
日本代表 9 47 スコットランド代表
1 太田  治(日本電気) 9 17 C1 デビッド・ソール
2 薫田 真広(東芝府中) 0 30 2 ジョン・アラン
3 田倉 政憲(三菱京都) 3 ポール・バーネル
4 林  敏之(神鋼) 1 T 3 4 クリス・グレイ
5 エケロマ・ルアイウヒ(ニコニコドー) 1 G 1 5 ドディー・ウィーア
6 梶原 宏之(東芝府中) 0 PG 1 6 ジョン・ジェフリー
7 中島 修二(日本電気) 1 DG 0 7 フィンレー・コールダー
8 シナリ・ラトゥ(三洋電機) 8 デレク・ホワイト
9 村田  亙(東芝府中) 0 T 4 9 ゲイリー・アームストロング
10 松尾 勝博(ワールド) 0 G 4 10 クレイグ・チャーマーズ
11 吉田 義人(伊勢丹) 0 PG 2 11 イワン・ツカロ
C12 平尾 誠二(神鋼) 0 DG 0 12 ショーン・リニーン
13 朽木 英次(トヨタ) 13 スコット・ヘイスティング
14 増保 輝則(早大) 10 9 14 トニー・スティンジャー
15 細川 隆弘(神鋼) 15 ギャビン・ヘイスティング
交代【ス】D.ワイリー⑩、D.ミルン①
得点:T細川、G細川、DG細川

 宿沢ジャパンのW杯第1戦は、地元開催で張りきるスコットランドが実力を発揮、必死に挑んだ日本を一蹴した。日本は前半、細川のDG、スクラムからF1[FB細川が1CTB平尾の横にライン参加して突破するプレー]を、鮮やかに決めてトライを奪うなど9−17と堂々と渡り合ったが、後半は守勢のまま力尽きて9−47で完敗した。スコットランドのFWは予想どおり強力だった。ジェフリー、コールダー、ホワイトの第3列はブリティシュライオンズ[英4ヵ国代表]の豪州遠征に揃って選ばれた190cm以上の自慢のFW。この3人を軸に縦攻撃で攻め込みBKに散らす理詰めの攻撃に日本はお手上げ。

 テレビ解説のため現地で観戦した私も、実力差を認めざるを得なかった。日本は前半終了間際にFB細川がトライを奪ったのが唯一の慰めであった。ローマは一日にして成らず。日本はこの実力差を次回W杯までに、何としても20点差にしなければならない。