テストNo.114 第2回ラグビーワールドカップ(イングランド他)第3戦

平成3年(1991)10月14日 ベルファスト

日本代表 52-8 ジンバブエ代表

念願のW杯初勝利

No.302★114 第2回ラグビーワールドカップ(イングランド他)第3戦
1991年10月14日 G:ベルファスト R:ウールケ(F) KO 15:00
日本代表 52 8 ジンバブエ代表
1 太田  治(日本電気) 16 4 1 アレックス・ニコルス
2 薫田 真広(東芝府中) 36 4 2 ブライアン・ビーティ
3 田倉 政憲(三菱京都) 3 エイドリアン・ガーベィ
4 林  敏之(神鋼) 2 T 1 4 マイケル・マーティン
5 大八木 淳史(神鋼) 1 G 0 5 クリス・ボタ
6 エケロマ・ルアイウヒ(ニコニコドー) 2 PG 0 6 ハニウェル・ヌグルーヴェ
7 梶原 宏之(東芝府中) 0 DG 0 7 ブレンドン・ドーソン
8 シナリ・ラトゥ(三洋電機) 8 ブレントン・カタロール
9 堀越 正巳(神鋼) 7 T 1 9 ユーアン・マクミラン
10 松尾 勝博(ワールド) 4 G 0 10 クレイグ・ブラウン
11 吉田 義人(伊勢丹) 0 PG 0 11 デイブ・ウォルターズ
C12 平尾 誠二(神鋼) 0 DG 0 12 マーク・レッチャー
13 朽木 英次(トヨタ) 13 リチャード・ツィンバ
14 増保 輝則(早大) 14 ウィリアム・シュルツ
15 細川 隆弘(神鋼) C15 ブライアン・カリン
交代【ジ】C.ロバーツ③
得点:T朽木2、増保2、吉田2、エケロマ、堀越、松尾、G細川5、PG細川2

 私も日本の素晴らしいランニング・ラグビーに酔いしれた観客の一人だった。ジンバブエも弱いチームではないが、テンポの速いラグビーに慣れていなかったのか、後半は完全にギブアップ、日本にいいように走りまくられた。4分に細川がPGで先制すると、20分には堀越がスクラムサイドを突いてトライ(ゴール)。30分にもスクラムから左8−9のサインプレーで吉田がトライ、細川のPGも加えてジンバブエを1トライに抑えて16−4と前半をリードした。後半も10分に見事なゆさぶりから増保がトライすると、戦意を喪失したジンバブエから、このあと6トライの猛攻を見せて圧倒し、うれしいW杯初勝利を収めた。

「競り合いになると思っていた。あんなに簡単にバックスが抜けていくとは……。最初は選手に勝ちたい気持ちが強すぎてミスも出たが、最後に思い通りの連続攻撃ができた」(共同、宿沢監督)。日本はここに記念すべきW杯初勝利を記録した。