平成15年(2003)7月6日 国立競技場
縮まらないイングランドへの距離
No.419★188 リポビタンDチャレンジ2003 イングランド代表第3回来日第2戦 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
2003年7月6日 G:国立競技場 R:K.ディーカー(NZ) KO 14:10 | ||||||
日本代表 | 20 | - | 55 | イングランド代表 | ||
1 | 久富 雄一(NEC) | 10 | 前 | 24 | 1 | マイケル・ウォーズリー |
2 | 網野 正大(NEC) | 10 | 後 | 31 | 2 | フィリップ・グリーニング |
3 | 豊山 昌彦(トヨタ) | 3 | ウィリアム・グリーン | |||
4 | 木曽 一(ヤマハ) | 1 | T | 4 | 4 | クリストファー・ジョーンズ |
5 | アダム・パーカー(東芝府中) | 1 | G | 2 | 5 | アレクサンダー・ゴトリング |
6 | 伊藤 剛臣(神鋼) | 1 | PG | 0 | 6 | ピーター・アングルーシー |
C7 | 箕内 拓郎(NEC) | 0 | DG | 0 | 7 | アンドルー・ヘイゼル |
8 | 斉藤 祐也(コロミエ) | C8 | ヒュー・ビビアン | |||
9 | 苑田 右二(神鋼) | 1 | T | 5 | 9 | マーティン・ウッド |
10 | 廣瀬 佳司(トヨタ) | 1 | G | 3 | 10 | デービッド・ウォルダー |
11 | 小野澤 宏時(サントリー) | 1 | PG | 0 | 11 | ジェームス・シンプソン・ダニエル |
12 | 元木 由記雄(神鋼) | 0 | DG | 0 | 12 | ヘンリー・ポール |
13 | 難波 英樹(トヨタ) | 13 | ベン・ジョンストン | |||
14 | 大畑 大介(モンフェラン) | 14 | 反 | 15 | 14 | マーク・クエイト |
15 | 栗原 徹(サントリー) | 15 | イアン・ボルシヨー | |||
交代【日】ルーベン・パーキンソン(サニックス)⑫、松尾大樹(東芝府中)②、山本正人(トヨタ)①、吉田尚史(サントリー)⑮、田沼広之(リコー)⑤、月田伸一(リコー)⑨ 【イ】P.ボレー⑤、A.シェリダン④、N.ハトリー①、D.ハイド⑦、A.ティトレル②、D.スカーボロー⑭、O.バークレー⑩ | ||||||
得点:T難波、吉田尚史、G廣瀬2、PG廣瀬2 |
第1テストの苦戦に奮起したイングランドが、ルーツ国の意地を見せた。5トライまでに抑えることが善戦の限度だと書いたが、この試合では9トライ奪われるいつものパターンに落ち込んで55点の得点を許した。その原因は、キープ力の欠如とミスの多発から、ボールの支配率、支配時間を高められないことだ。W杯本戦で健闘するためには、ミスを減らすこと、ボールを支配する時間を少しでも長くする意識の徹底が不可欠である。
日本は前半24分にCTB難波、後半43分に交代出場のFB吉田尚史がトライしたが、トライを評価するより、いくつものチャンスをことごとくイージーミスでつぶしたプレーに目がいく。向井監督が言う「イングランドのプレッシャーがきつかった」のは当然であり、激しいプレッシャーの中でどれだけ正確なプレーができるかが強化のポイントである。世界のベスト8を目標に掲げた日本協会に、マスメディアの視線は厳しい。