テストNo.323 アジアラグビーチャンピオンシップ2016 第2戦 香港代表戦

English 写真 機関誌
平成28年(2016)5月7日 G:香港FC R:大槻 卓
日本代表 38-3 香港代表
No.562★323 アジアラグビーチャンピオンシップ2016 第2戦 香港代表
2016年5月7日 G:香港FC R:大槻 卓
日本代表38-3香港代表
1東恩納 寛太(キヤノン)1931アダム・フルグレイブ
2森  太志(東芝)1902ジェイミー・サン
3知念  雄(東芝)3ジャック・パーフィット
4小瀧 尚弘(東芝)3T04エイドリアン・グリフィス
5宇佐美 和彦(キヤノン)2G05ボール・ドワイヤー
6村田  毅(NEC)0PG1C6ニコラス・ヒューソン
7金  正奎(NTTコム)0DG07トビー・フェン
8テビタ・タタフ(東海大)8ダン・ファルヴィー
C9内田 啓介(パナソニック)3T09ジェームズ・フッド
10山中 亮平(神鋼)2G010ベンジャミン・リメニ
11児玉 健太郎(パナソニック)0PG011ユ・カム・シン
12中村 亮土(サントリー)0DG012リー・ジョーンズ
13石橋 拓也(NTTコム)13ジェイミー・ロビンソン
14山下  一(豊田自動織機)51614ライアン・ミチーム
15野口 竜司(東海大)15アレキサンダー・マックイーン
交代【日】アタアタ・モエアキオラ(東海大)⑭、山本浩輝(東芝)⑧、谷田部洸太郎(パナソニック)④、坂手淳史(パナソニック)②、渡邉隆之(東海大)③、井上大介(クボタ)⑨、三浦昌悟(東海大)①、前田土芽(筑波大)⑬ 【香】ラクラン・チャブ②、ウェイ・ホン・サム①、アレックス・ン・ワイ・シン③、ジェームズ・カニンガム④、レックス・カレザ⑬、カドー・リー⑨、ニール・ロアーク⑭
得点:T金、内田、児玉、中村、山本2、G山中4

 開始4分、敵陣深くでのマイボールラインアウトからFWが迷いなくモールにこだわった。押し切り、先制。いきなりトライスコアラーになったのは、前日練習時に「今回出る誰よりもフツフツと煮えたぎっているものがある。」と語ったFL金正奎だった。
 3月に行われたジュニア・ジャパンのフィジー遠征で主将を務めながら、1週間前の韓国戦ではメンバー外だった。「韓国戦の快勝は嬉しさ10%、悔しさ90%」前日練習でそう語っていた金はトライ後も出足鋭いタックル、ブレイクダウンでの働きかけなど、80分間存在感を示し続け、この試合のMVPにも選ばれた。その金とFLでコンビを組んだ村田毅も遜色ないプレーぶりでジャパンの快勝を下支えたひとりだ。
 初戦で85-0と快勝したあとだけに、精神面のさらなる充実が求められたが、両FLが体現した通り、この日のヤングジャパンのパフォーマンスには目を見張るものがあった。
 モールからのトライで幕を開けた試合を締めたのはスクラムだ。FW陣が圧倒したかった組織プレーで優位に立つと、チームは勢いを得た。後半23分、36分と相手ゴール前でのスクラムを押し込んでトライを重ねた。宣言通りにスクラムで香港の息の根を止めた。試合後、中竹HC代行は韓国戦よりもジャパンとしての成長を見せた要素として「つなぎ」を挙げた。
 前半最初のモール、そして後半最後のスクラムでの2本以外の3トライ(前半11分=SH内田、22分=WTB児玉、後半14分=CTB中村)はBKが記録した。いずれもFWが崩し、BKが仕留めた。ブレイクダウンに関しても元エディー・ジャパンコーチで現香港代表監督のリー・ジョーンズが「あのブレイクダウンでは勝ち目はない」と、脱帽する精度の高さだった。