テストNo.350 リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズカップ2019 日本ラウンド 第2戦

令和元年(2019)8月3日 G:花園ラグビー場 R:ジェローム・ガルセス(FRA)

日本代表 41-7 トンガ代表

No.589★350 リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズカップ2019 日本ラウンド 第2戦
2019年8月3日 G:花園ラグビー場 R:ジェローム・ガルセス(FRA)
日本代表 41 7 トンガ代表
1 稲垣 啓太(パナソニック) 21 0 1 パエア・ファアヌヌ
2 堀江 翔太(パナソニック) 20 7 2 ソセフォ・サカリア
3 ヴァル・アサエリ愛(パナソニック) 3 マアフ・フィア
4 トンプソン ルーク(近鉄) 3 T 0 4 シティベニ・マフィ
5 ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ) 3 G 0 5 レバ・フィフィタ
C6 リーチ マイケル(東芝) 0 PG 0 6 ダニエル・ファレアファ
7 徳永 祥尭(東芝) 0 DG 0 7 フォトゥ・ロコトゥイ
8 アマナキ・レレイ・マフィ(NTTcom) 8 マアヌ・バイプル
9 流 大(サントリー) 2 T 1 9 ソナタネ・タクルア
10 田村  優(キヤノン) 2 G 1 10 ラティウメ・フォシタ
11 レメキ ロマノラヴァ(ホンダ) 2 PG 0 11 ナフィ・ツイタバキ
12 中村 亮土(サントリー) 0 DG 0 12 クーパー・ブナ
13 ラファエレ ティモシー(神戸製鋼) C13 シアレ・ピウタウ
14 松島 幸太郎(サントリー) 12 7 14 アティエリ・パカラニ
15 ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ) 15 デービッド・ハライフォヌア
交代【日】ヘル ウヴェ(ヤマハ)⑤、茂野海人(トヨタ)⑨、松田力也(パナソニック)⑫、坂手淳史(パナソニック)②、姫野和樹(トヨタ)⑦、木津悠輔(トヨタ)③、福岡堅樹(パナソニック)⑪、三浦昌悟(トヨタ)① 【ト】トマ・タウファ①、オネフンガ・カウフシ⑥、ベン・タメイフナ③、パウラ・ヌガウアモ②、シオネ・バイラヌ⑧、レオン・フコフカ⑨、ザネ・カペリ④、ジェームズ・ファイバ⑫、トマ・タウファ①  シンビン=松島幸太郎(日)
得点:Tマフィ、ヴァル、ラファエレ、松島、福岡、G田村5、PG田村2

 日本代表のキックオフで試合開始。立ち上がりはトンガの激しいプレッシャーに劣勢となりミスが連鎖する。4分、WTB松島が相手のパスを叩き落とし、故意のノックオンと判定されシンビン。14人での戦いを余儀なくされた。トンガはこのPKからタッチキックでゴールライン直前でのラインアウトを得る。ゴールラインを背にピンチを迎えた日本代表だが、トンガのモールをガッチリと受け止め、前節のフィジー戦の課題を修正した好ディフェンスを見せた。

 しかしトンガはそこから攻め、がら空きになったインゴールへキック。日本代表サポーターから落胆のため息が漏れようとした直後、ボールを抑えようとしたWTBが芝に足を取られ倒れてしまう。ピンチを脱した日本代表は、連続攻撃でトンガ陣に入り、10分モールを押し込んでマフィが先制のトライ。

 20分には同じくトンガ出身のヴァル アサエリ愛がタックルを受けながら強引にトライ。田村のゴールも決まり14-0とした。リードはするも、攻撃時に持ち込んだボールがスムーズに出ず、何度がターンオーバーを許したのは反省点だ。タックルされた選手へのよりが遅く、ボールを奪いに来た選手を排除できなかった。これは、ボール キャリアが簡単に倒れていること、2人目の遅れと両面があり、ボールをどう運ぶかという細部の修正が必要だろう。トンガが同じようなミスをしてくれたことで、結果として日本代表がトライを重ねることになった。後半は得点が伸びず、観客席も静かだったが、トンガは疲れからか、防御網の連携が途切れがちとなる。後半32分、そのスペースを見逃さず、田村が防御背後にグラバーキックし、ボールが跳ね上がったところに走りこんだ松島がトライ。終了間際には交代出場のWTB福岡が2人のタックラーをハンドオフとステップでかわしてトライし、2万人超の観衆を大いに沸かせた。

 反則、ミスで再三ボールを失ったが、屈強な選手が多いトンガと互角のフィジカルバトルを繰り広げ、トンガボールのラインアウトも再三奪った。苦しい時間帯に選手がパニックにならず、相手の弱点を突いたのも収穫である。本番では通用しない部分も明らかになったが、自立したチームになったことを証明する意義深い試合となった。