令和4年(2022)11月12日 G:トゥイッケナム競技場 R:ジェームス・ドールマン(NZ)
対戦日 | 2022/11/13 (日) | Kick off | 00:15 |
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競技場 | トゥイッケナム・スタジアム | 観客数 | 81,087人 |
天候 | 晴れ/無風 | グラウンド 状態 | 良い |
ドクター | |||
記録係 | JRFU広報 |
レフリー | James Doleman | sign |
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アシスタントレフリー |
Nic Berry Craig Evans |
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マッチコミッショナー | sign | |
TMO | Eric Gauzins |
イングランド代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
エリス・ゲンジ(186/117/27) Bristol Bears
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FW |
2 |
ルーク・コワン=ディッキー(183/111/29) Exeter Chiefs
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3 |
カイル・シンクラー(183/120/29) Bristol Bears
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4 |
デビッド・リバンズ(202/116/27) Northampton Saints
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5 |
ジョニー・ヒル(201/112/28) Sale Sharks
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6 |
マロ・イトジェ(195/115/26) Saracens
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7 |
トム・カリー(185/110/24) Sale Sharks
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8 |
サム・シモンズ(183/93/28) Exeter Chiefs
|
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9 |
ジャック・ヴァンポートヴリート(183/84/21) Leicester Tigers
|
HB |
10 |
マーカス・スミス(175/82/23) Harlequins
|
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11 |
ジョニー・メイ(188/90/32) Gloucester Rugby
|
TB |
12 |
オーウェン・ファレル(188/94/31) Saracens
|
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13 |
ガイ・ポーター(186/96/25) Leicester Tigers
|
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14 |
ジョー・コカナシンガ(192/112/24) Bath Rugby
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15 |
フレディー・スチュワート(196/107/21) Leicester Tigers
|
FB |
16 | ジェイミー・ジョージ(183/114/32) | Re. |
17 |
マコ・ヴニポラ(180/126/31) Saracens
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18 |
ジョー・ヘイス(189/126/23) Leicester Tigers
|
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19 |
アレックス・コールズ(195/80/23) Northampton Saints
|
|
20 |
ビリー・ヴニポラ(188/130/30) Saracens
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21 |
ベン・ヤングス(178/88/33) Leicester Tigers
|
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22 |
ヘンリー・スレイド(191/96/29) Exeter Chiefs
|
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23 |
マヌ・トゥイラギ(185/111/31) Sale Sharks
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※背番号の白抜きはキャプテン
日本代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
稲垣啓太(186/116/32) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
FW |
2 |
坂手淳史(180/104/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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3 |
具智元(183/118/28) コベルコ神戸スティーラーズ
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4 | ワーナー・ディアンズ(201/117/20) | |
5 |
ジャック・コーネルセン(195/110/28) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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6 | リーチマイケル(189/113/34) | |
7 |
姫野和樹(187/108/28) トヨタヴェルブリッツ
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8 |
テビタ・タタフ(183/124/26) 東京サントリーサンゴリアス
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9 |
流大(166/75/30) 東京サントリーサンゴリアス
|
HB |
10 |
山沢拓也(176/84/28) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
|
11 |
ゲラード・ファンデンヒーファー(192/102/33) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
|
TB |
12 |
中村亮土(181/92/31) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
13 |
ディラン・ライリー(187/102/25) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
|
14 |
松島幸太朗(178/88/29) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
15 |
山中亮平(188/98/34) コベルコ神戸スティーラーズ
|
FB |
16 |
堀越康介(175/100/27) 東京サントリーサンゴリアス
|
Re. |
17 |
クレイグ・ミラー(186/116/32) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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18 |
木津悠輔(178/112/26) トヨタヴェルブリッツ
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19 |
ヴィンピー・ファンデルヴァルト(188/112/33) 浦安D-Rocks
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20 |
ピーター・ラブスカフニ(189/106/33) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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21 |
齋藤直人(165/73/25) 東京サントリーサンゴリアス
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22 |
李承信(176/85/21) コベルコ神戸スティーラーズ
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23 |
シオサイア・フィフィタ(187/105/23) 花園近鉄ライナーズ
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得点 | ||||
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Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
3 | 3 | T | 0 | 1 |
3 | 3 | G | 0 | 1 |
0 | 1 | PT | 0 | 0 |
1 | 0 | PG | 2 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
24 | 28 | 計 | 6 | 7 |
52 | 合計 | 13 |
マン・オブ・ザ・マッチ |
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フレディー・スチュワート |
反則 | ||||
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PK | FK | PK | FK | |
4 | 0 | 前半 | 5 | 0 |
2 | 2 | 後半 | 5 | 0 |
6 | 2 | 合計 | 10 | 0 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半13分 | 2 → 16 |
入替 | 後半13分 | 1 → 17 |
入替 | 後半15分 | 4 → 19 |
入替 | 後半21分 | 5 → 20 |
入替 | 後半24分 | 14 → 22 |
入替 | 後半24分 | 9 → 21 |
入替 | 後半24分 | 13 → 23 |
入替 | 後半27分 | 3 → 18 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
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Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
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入替 | 後半0分 | 10 → 22 |
入替 | 後半9分 | 11 → 23 |
入替 | 後半9分 | 1 → 17 |
入替 | 後半12分 | 8 → 20 |
入替 | 後半15分 | 9 → 21 |
入替 | 後半32分 | 5 → 19 |
交替 | 後半33分 | 3 → 18 |
入替 | 後半33分 | 2 → 16 |
交替 | 後半40分 | 17 → 1 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
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Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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イエロー | 前半34分 | 11 | 不当なプレー |
Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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イエロー | 後半30分 | 23 | 不当なプレー |
得点経過 前半Kick off : イングランド代表 /後半Kick off : 日本代表
前半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
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5分 | イングランド代表 | 12.オーウェン・ファレル | PG | 3 | - | 0 |
12分 | イングランド代表 | 15.フレディー・スチュワート | T | 8 | - | 0 |
14分 | イングランド代表 | 12.オーウェン・ファレル | G | 10 | - | 0 |
24分 | イングランド代表 | 10.マーカス・スミス | T | 15 | - | 0 |
25分 | イングランド代表 | 12.オーウェン・ファレル | G | 17 | - | 0 |
32分 | 日本代表 | 10.山沢拓也 | PG | 17 | - | 3 |
35分 | 日本代表 | 10.山沢拓也 | PG | 17 | - | 6 |
40分 | イングランド代表 | 13.ガイ・ポーター | T | 22 | - | 6 |
42分 | イングランド代表 | 12.オーウェン・ファレル | G | 24 | - | 6 |
後半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
4分 | 日本代表 | 22.李承信 | PGx | 24 | - | 6 |
<特記事項>
※反則数は日本ラグビーフットボール協会による参考記録。
2018年以来4年ぶりの対戦となるが、イングランド代表はけが人などを除くベストメンバーを組んできた。前日本代表HCのエディー・ジョーンズが日本の飛躍的成長を認めた証拠であろう。日本もほぼベストメンバー。11番のフィフィタとファンデン・ヒーファーの交替は、イングランドのキック攻撃に備えた戦略と思われる。
イングランドのキックオフで試合は始まったが、前週、アルゼンチン代表戦を落としたイングランド代表には鬼気迫るものがあった。日本のハイテンポの連続攻撃に対して、これまで日本代表が経験したことがないほど速い出足でプレッシャーをかけられた。またハイボールの処置もイングランド代表はほぼ完ぺきで、日本代表は敵ボールも、マイボールもほとんど確保できなかった。イングランド代表は新鋭のSOマーカス・スミスとベテランの12番オーウェン・ファレルが場所によってポジションを変え、日本バリの連続攻撃を仕掛けてくる。唯一この日のイングランド代表がうまくコントロールできなかったのは前半のラインアウトでラインアウトのモールも日本FWに対策され押せなかった。それでも前半5分、日本陣ゴール前の日本のオフサイドのペナルティをオーウェン・ファレルが難なくPGを決めた(0-3)。日本も臆せず得意の連続攻撃に持ち込もうとするが、イングランドの速いDFでもう一つリズムに乗れず、勝負所でミスが出てしまう。そして12分、イングランド代表は日本ボールのスクラムで日本を制圧、ペナルティ(フォーリング・ダウンの反則)を得るとともに完全に主導権を握った。タッチキックで得た日本人22mのラインアウトのモールから左展開をして、ブラインドWTBも含めた全員攻撃が奏功し、DFを絞りきれなかった松島がタックルに入れず、15番スチュワートにトライされた(ファレルのGで0-10)。局面、局面では五分の展開もあるのだが、スクラムのプッシュで確実にペナルティを得て、ハイボールもほぼキャッチできるイングランドの主導権は微動だにしなかった。日本は時たま得るチャンスを果敢に攻めるが、最後にミスが出て得点には至らない。迎えた24分山沢が自陣22m近辺から敵陣22mにキックを蹴り込んだものの、この日絶好調のイングランド15番スチュワートが見事なカウンター攻撃で30mゲインして9番、14番とつないだ。山沢は14番コカナシンガをゴール前、執念のタックルで止めたが、フォローした10番マーカス・スミスに繋がれ、起き上がってタックルした山沢を引きずる形で右隅にトライを許した(ファレルGで0-17)。再開後、相手がノックオンをしたスクラムから、日本代表はサインプレーを交えて思い切った連続展開攻撃に出る。FWも良いサポートからラックを連取し、左へ振りサイドで待つリーチは快走したが、タッチに出された。しかしその相手ボールラインアウトのミスに乗じてイングランドゴール前に迫った日本代表は相手のペナルティを誘い、32分山沢が難なくイージーPGを決めた(3-17)。再開の後、日本は攻撃の手を緩めず展開攻撃から、山沢から大外にいるファンデン・ヒーファーへのキックパスが通り、更に前へキックして敵陣へ攻め込んだが、15番のスチュワートがカウンターを仕掛ける。イングランドがSHのハイパントを交えて連続攻撃を繰り返す中、CTBゴロパントを日本が奪い返す。そしてSH流のパスが乱れたところを山沢の状況判断で内からフォローしたリーチへパス。リーチはイングランドのDFを突破して快走し、フォローのライリーにパス。そこでライリーはゴール前にゴロパントを上げ、快足ジョニー・メイを抜き去って快走するが、浮いたボールを拾った瞬間にメイのタックルを浴びた。只、その後、メイがピンチを感じて寝たままボールに絡み続けてペナルティ、そして不当なプレーとしてイエローカードを貰う。このペナルティを35分、山沢が決めて6-17となった。日本に流れが来つつあるムードではあったが、しかしその後、相手のペナルティで得た、敵陣ゴール前へのタッチキックのチャンスに山沢がギリギリではあったが、ノータッチを蹴ってしまった。その後、キックの応酬や日本のパスミスなどもありながら一進一退の状態が続いた。イングランドが日本陣右奥に蹴り込んだボールを山中が、タッチキックを蹴りやすい位置にいたファンデン・ヒーファーにパスをしたのだが、そのパスが弱く、それをよんだイングランドDF3人に囲まれ、そのボールを奪取したイングランドが日本ゴール前で左に展開、SHからNo8にロングパスが通り、最後は余った13番ポーターがインゴールへ飛び込んだ(ファレルのGで6-24)。勝負にタラレバは禁物だが、もし山沢のノータッチがタッチに出ていて、日本代表がトライ、Gを挙げていれば13-17で前半を終えることができたわけで、本当に痛いノータッチと、イングランドのトライ、Gであった。
後半、日本代表はスタートからSO山沢を李承信に代え、挽回を目指す。3分、相手のハイタックルで得た40m超のペナルティGは李が外した。イングランドのドロップアウトの再開から、日本は攻勢に出るが、右に左に揺さぶりながらもなかなかゲインを切れない状況が続いた。その後、キックの蹴り合いからイングランドのカウンターアタックを受け、連続攻撃でゲインを許し、日本陣左22m内へのゴロパントに、日本はノットリリースザボールの反則を与えてしまう。イングランドは日本ゴール前にタッチキックを蹴り、ラインアウト・モールのプッシュは凌いだものの、イングランドは再び連続攻撃を仕掛ける。8分、ラックから3番シンクラーが突進してゴール前に迫り、その後のボールを1番ゲンジが力強く突進して日本のタックルを跳ね飛ばし、インゴールを落とし入れた(ファレルのGで6-31)。ここで日本はファンデン・ヒーファーに代えてフィフィタを投入。その後イングランドが上げたハイボールが若干深かったこともあり、フィフィタがキャッチしてラックのマイボールとなり日本の連続攻撃が始まる。しかしこの日のイングランドDFは、出足が速いだけではなく、ブレイクダウンへの突っ込みも激しく、日本が人数をかけないと判ると、それをめくりあげてボールを奪い返してしまう。ボールを奪ったイングランドは10分、ラックのボールをオーウェン・ファレルが自ら拾いあげて、インゴールへ左足でゴロパント。走り込んだ13番ガイ・ポーターはインゴールで、山中に競り勝って抑え、トライ(ファレルのGで6-38)。15分、日本はSH齋藤を投入し試合の流れを変えようと試みる。すると前半やられ続けたスクラムで日本は押し返して初めてペナルティを獲得。SO李の好タッチキックでイングランドゴール前左5mまで前進。日本はこのラインアウトから連続攻撃を仕掛け、13のフェーズを重ね、19分、最後はラックから相手側にこぼれたボールをワーナーが拾って突進し、タックルを受けるも好フォローした齋藤にパスが通りインゴールへ飛び込んだ(李のGで13-38)。ようやく日本らしい連続攻撃がトライに結び付いた。流れに乗りたい日本は、果敢に連続攻撃を仕掛けるが、イングランドのDFの出足は全く衰えず、日本のアタックが寸断されてしまう。それでもあきらめない日本はイングランドゴール前に迫り、フェーズを重ねた後、ライリーがインゴールへゴロキックを蹴ったが、ファレルが先に抑えてドロップアウトで凌がれた。その後、日本はノックオンオフサイドと、ラインアウトのバージングの反則が重なり、イングランドのタッチキックで、日本ゴール前5m右のラインアウトとなる。29分、ラインアウト・モールをイングランドに押し込まれ、ゴール直前でそれを阻止しようと横から入ったフィフィタがイエローカードとなり、イングランドには認定トライが与えられた(13-45)。
その後のキックオフの後、日本はさらにエンジン全開で連続攻撃を仕掛ける。サインプレーを駆使してゲインライン突破を図り、李から山中への飛ばしパスが通ってフリーとなりイングランド右ゴール前に迫り、松島へのリターンパスも通ったのだが、イングランドDFでタッチに押し出された。34分イングランドはハーフウェーライン左のラインアウトからモールでプッシュかけて、右へ展開、SOマーカス・スミスのキックパスを大外でキャッチしたFBスチュワートがさらに真っすぐにキックを蹴った。松島がバックアップをしていたが、最後のバウンドが内側へ弾みそれをイングランド22番スレイドが斜め左へキックを蹴り、最後はフォローしたマーカス・スミスにバウンドが合い、そのままインゴールへ飛び込んだ(ファレルのGで13-52)。フィフィタ退場のスペースを見事につかれてしまった。その後もイングランドは攻撃の手を緩めず、中盤の左オープン攻撃でファレルの見事なオフロードパスでスレイドが抜け出し、インゴールへパント。ジョニー・メイが持ち前のスピードで追走したが、最後、外側にバウンドして日本は事なきを得た。その後もイングランドの攻勢が続いたが、日本も好タックルを続けそのままフルタイムとなった。
強いスクラム、速い出足のDF、完璧なハイボール処理で日本代表は完膚なきまでにやられた。これがRWC本大会ではなく、その前年であったことが救いといえよう。これから残された10か月で、これらの対策を徹底して図り、本大会での雪辱を期待するのみであるのだが、来週のフランス代表戦も全力で勝利を目指し、その過程で見られる日本の修正点を、今後の10か月で改善できればと期待している。