令和6年(2024)9月7日 G:熊谷ラグビー場(日本) R:ホリー・デイビッドソン(スコットランド協会)
〇日本代表 41-24 アメリカ代表●
対戦日 | 2024/09/07 (土) | Kick off | 19:05 |
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競技場 | 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 | 観客数 | 10,677人 |
天候 | 晴れ/微風 | グラウンド 状態 | 良い |
ドクター | VMO:立花陽明 / MDD:田澤和雅 / AMDD:高橋伸政 | ||
記録係 | 山野英彦 |
レフリー | ホリー・デイビッドソン(スコットランド協会) | sign |
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アシスタントレフリー |
サム・グローブ-ホワイト(スコットランド協会) モーガン・ホワイト(ホンコン・チャイナ協会) 河野海輝(関東協会)/ 大内想太・高尾陽平(関西協会 |
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マッチコミッショナー | 荒井公希 | sign |
TMO | アーロン・パターソン(ニュージーランド協会) | |
サイティングコミッショナー | デビー・カーリー | |
タイムキーパー | 松井瑠星 |
日本代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
三浦昌悟(180/115/29) トヨタヴェルブリッツ
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FW |
2 |
坂手淳史(180/104/31) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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3 |
為房慶次朗(180/108/23) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
|
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4 |
サナイラ・ワクァ(202/120/29) 花園近鉄ライナーズ
|
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5 | ワーナー・ディアンズ(201/117/22) | |
6 |
ティエナン・コストリー(192/102/24) コベルコ神戸スティーラーズ
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7 |
下川甲嗣(188/105/25) 東京サントリーサンゴリアス
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8 |
ファウルア・マキシ(187/112/27) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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9 |
藤原忍(171/76/25) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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HB |
10 |
李承信(176/86/23) コベルコ神戸スティーラーズ
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11 |
マロ・ツイタマ(182/91/28) 静岡ブルーレヴズ
|
TB |
12 |
ニコラス・マクカラン(188/93/28) トヨタヴェルブリッツ
|
|
13 |
ディラン・ライリー(187/102/27) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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14 | ジョネ・ナイカブラ(177/95/30) | |
15 |
山沢拓也(176/84/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
FB |
16 | 原田衛(175/101/25) | Re. |
17 |
茂原隆由(187/116/24) 静岡ブルーレヴズ
|
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18 |
竹内柊平(183/115/26) 浦安D-Rocks
|
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19 |
ファカタヴァアマト(195/118/29) リコーブラックラムズ東京
|
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20 |
アイザイア・マプスア(191/112/23) トヨタヴェルブリッツ
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21 |
小山大輝(171/74/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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22 |
立川理道(180/94/34) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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23 |
長田智希(179/90/24) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
※背番号の白抜きはキャプテン
アメリカ代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
ジャック・イスカロー(185/122/27) Old Glory DC
|
FW |
2 |
ケペリー・ピフェレッティ(183/110/25) Saracens
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3 |
アレックス・モーガン(178/122/29) RFCLA
|
|
4 |
ビリアミー・ヘルー(193/107/28) San Diego Legion
|
|
5 |
グレッグ・ピーターソン(206/125/33) San Diego Legion
|
|
6 |
パディー・ライアン(188/111/25) San Diego Legion
|
|
7 |
コリー・ダニエル(188/104/28) Old Glory DC
|
|
8 |
ジェイムセン・ファナーナ・ショルツ(188/122/28) Old Glory DC
|
|
9 |
ルーベン・ダハース(183/90/25) Cheetahs
|
HB |
10 |
ルーク・カーティー(183/91/24) Chicago Hounds
|
|
11 |
ネイト・オウグスバーガー(173/82/34) Chicago Hounds
|
TB |
12 |
トマソ・ボニー(185/103/31) Old Glory DC
|
|
13 |
タビテ・ロペティ(180/91/25) Seattle Seawolves
|
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14 |
コーナー・ムーニハム(183/93/34) Seattle Seawolves
|
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15 |
ミッチ・ウィルソン(175/81/28) New England Free Jacks
|
FB |
16 |
ショーン・マクナルティー(188/112/28) Miami Sharks
|
Re. |
17 |
ジェイク・ターンブル(188/118/31) Anthem RC
|
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18 |
ポール・モーレン(183/125/32) Utah Warriors
|
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19 |
ジェイソン・ダム(193/113/29) RFCLA
|
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20 |
トーマス・トゥーアバオ(191/110/30) Utah Warriors
|
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21 |
テシモニー・トンガイヤー(188/102/29) NOLA Gold
|
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22 |
ジェイピー・スミス(188/93/30) Seattle Seawolves
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23 |
ドミニク・ビーサッグ(183/93/20) Saint Mary’s College
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得点 | ||||
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Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
3 | 2 | T | 1 | 2 |
3 | 2 | G | 1 | 2 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
1 | 1 | PG | 1 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
24 | 17 | 計 | 10 | 14 |
41 | 合計 | 24 |
マン・オブ・ザ・マッチ |
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日本代表(13) ディラン・ライリー |
反則 | ||||
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PK | FK | PK | FK | |
4 | 0 | 前半 | 6 | 1 |
5 | 1 | 後半 | 3 | 0 |
9 | 1 | 合計 | 9 | 1 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 前半37分 | 2 → 16 |
入替 | 後半6分 | 3 → 18 |
入替 | 後半9分 | 1 → 17 |
交替 | 後半9分 | 14 → 23 |
入替 | 後半11分 | 8 → 20 |
入替 | 後半12分 | 15 → 22 |
入替 | 後半19分 | 4 → 19 |
入替 | 後半24分 | 9 → 21 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半7分 | 3 → 18 |
入替 | 後半9分 | 7 → 21 |
入替 | 後半12分 | 9 → 22 |
入替 | 後半19分 | 5 → 19 |
入替 | 後半22分 | 1 → 17 |
入替 | 後半22分 | 2 → 16 |
入替 | 後半25分 | 12 → 23 |
入替 | 後半30分 | 8 → 20 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|---|---|
後半0分 → 後半12分 | 13 → 23 | HIA |
Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
---|
得点経過 前半Kick off : 日本代表(アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ 2024 プールフェーズ登録メンバー) /後半Kick off : アメリカ代表
前半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
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5分 | 日本代表 | 10.李承信 | PG | 3 | - | 0 |
15分 | 日本代表 | 12.ニコラス・マクカラン | T | 8 | - | 0 |
15分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 10 | - | 0 |
18分 | アメリカ代表 | 10.ルーク・カーティー | PG | 10 | - | 3 |
23分 | 日本代表 | 4.サナイラ・ワクァ | T | 15 | - | 3 |
24分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 17 | - | 3 |
30分 | アメリカ代表 | 8.ジェイムセン・ファナーナ・ショルツ | T | 17 | - | 8 |
31分 | アメリカ代表 | 10.ルーク・カーティー | G | 17 | - | 10 |
38分 | 日本代表 | 16.原田衛 | T | 22 | - | 10 |
39分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 24 | - | 10 |
<特記事項>
【TMO】
前半3分:日本11番のトライの確認/結果 トライの前にタッチラインを割ったためノートライの判定。アドバンテージを得ていたため日本のPKでプレー再開
【その他】
前半21分:ウォーターブレイク
後半22分:ウォーターブレイク
【HIA】
後半0分:アメリカ13番一時交替HIA実施 結果陰性
カナダ代表との第1戦同様、アメリカ代表を超速ラグビーで振り回して疲れさせ、勝利して準決勝に進んでほしいものである。これまでとのメンバーの変更は、大学生選手を各大学に戻すことになったことで、全試合出場のFB矢崎が抜け、代わって山沢が先発。そして2023フランス大会で大活躍しながらもケガのリハビリにあたっていたファカタヴァ・アマト(日本に帰化)がリザーブに復帰することだ。
日本のキックオフは、これまでと異なり10mラインを超えたところに浅いキックを蹴るが、これをアメリカがノックオン。日本ボールのスクラムから超速ラグビーが始まる。日本はカナダ戦同様にFWの縦攻撃とBKへの横展開攻撃を交えた超速アタックを展開する。2分、連続攻撃から左サイドの11番ツイタマにパスが渡り、敵陣へキックをして12番マクカランが拾い、再びツイタマへパスし、トライに繋げる。しかしTMO判定の結果ツイタマがタッチラインを踏んでおり、ノートライとなる。その後はアメリカも良く前に出るタックルで対抗しトライチャンスまでには至らない。5分、日本は敵陣10m付近で得たPKを無難に10番李がPGを決める(3-0)。アメリカの速い出足のタックルでトライチャンスまで持って行けない日本は14分、敵陣10m左のラインアウトをワーナーがキャッチして右へ展開。速いDFの対策として李がDFラインの裏にショートパント。13番ライリーが見事にキャッチして走り、マークを引き付けて、内側をフォローした12番マクカランにリターンパス。マクカランは無人のゴールへ楽々トライ(李のG成功で10-0)。18分、反撃に出たアメリカのアタックに日本が反則し、中央22mライン付近のPGをアメリカ10番カーティーが難なく決める(10-3)。23分、超速ラグビーでアメリカ陣ゴール前に迫った日本は、ライリー、コストリーが連続で突っ込み、そのラックのボールをワクァが拾ってインゴールへねじ込む(李のG成功で17-3)。日本のペースで試合が進むと思われたが、小康状態が続いた後の30分、日本陣に攻め込んだアメリカはゴール前5m右のラインアウトからモールをドライブさせ右サイドのDFを巻き込んだ後、8番ショルツが122㎏の重量を活かし右隅にねじ込む。この右隅からのGをカーティーが見事に決める(17-10)。アメリカ代表も世界クラスのキッカーを保持している。38分、アメリカのDFに慣れてきた日本が再びゴール前に迫る。39分、ゴール前でPKを得た日本は9番藤原がクイック・タップから右へ展開。ライリーがインゴールへ迫りラック。更に右へ展開し、16番原田(37分、2番坂手と交替出場)が右隅へ飛び込む(李のG成功で24-10)。その後、日本は超速アタックを仕掛けるが、両チーム得点なく前半終了。
後半はアメリカのキックオフでスタート。5分、中盤右でアメリカのハイパントをキャッチした14番ナイカブラがラックでマイボールを確保する。そこからのパスが乱れバタバタするが、アメリカのDFラインも躊躇し止まる。ここで12番マクカランから左サイドで待つライリーにパスが通る。ライリーは自慢の快足でスペースを走り、アメリカのDFを右へ左へと柔らかくかわし、60mを一気に走り抜けインゴールへ飛び込む(李のG成功で31-10)。まるでイタリア代表戦でのトライを見ているかのようなライリーの見事な快足ぶりに、TV解説者も、「これでライリーは世界からマークされますね。」と感嘆。しかしここからアメリカ代表も踏ん張り、10分、日本のノット・ロールアウェイの反則で得たPKを日本ゴール前5m左へタッチに出す。11分、前半同様アメリカはラインアウト・モールを押し込むが、今度は日本も対応しトライを許さない。しかし日本のDFラインを中央に集めた状態から、アメリカは左へ展開し、余った11番オウグスバーガーへ飛ばしパス。バックアップの藤原を縦に抜いて、インゴールへ飛び込む(カーティーが左隅からG成功で31-17)。これで元気づいたアメリカは18分、再び日本ゴール前に迫りFW、BK一体となった波状攻撃を仕掛け、ラックに入っていた11番オウグスバーガーが素早く起きて左サイドにポジショニングを取ると同時にパスを受け左隅に飛び込む(カーティーのG成功で31-24)。いよいよ7点差に迫られた日本は、目を覚ましたかのように再び超速展開を試み、22分、まず李がPGを決め10点差とする(34-24)。そして26分、22番立川(後半12分山沢と交替でSOに入る)が左のラインアウトからパスを受け見事にDFのギャップをついて前に出て裏でライリーにオフロードパス。ライリーも前に出てマークを引き付け、右をフォローした11番ツイタマにパス。フリーとなったツイタマは楽々インゴールへ飛び込む(李のG成功で41-24)。このまま点数は変わらずにフルタイムとなる。19:05のキックオフとはいえ、熊谷ラグビー場の気温は31.6度。両チーム共に暑い中で汗をかき、ボールも滑る状況にあったのだが、両チーム共にファイティングスピリットは衰えず、見事な試合であった。日本も苦しみながら超速ラグビーをやり続け、勝ち切ったわけで、次の準決勝のサモア代表戦にも、しっかり勝ち切って、決勝のフィジー代表戦を迎えてほしいものだ。