令和6年(2024)11月9日 G:スタッド・ド・フランス(フランス) R:ダミアン・シュナイダー(ウルグアイ協会)
●日本代表 12-52 フランス代表〇
対戦日 | 2024/11/09 (土) | Kick off | 21:10 |
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競技場 | スタッド・ド・フランス | 観客数 | -- |
天候 | 晴れ/無風 | グラウンド 状態 | 良い |
ドクター | |||
記録係 | JRFU広報室 |
レフリー | Damian Schneider (UAR) | sign |
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アシスタントレフリー |
Angus Gardner (RA) James Doleman (NZR) |
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マッチコミッショナー | sign | |
TMO | Richard Kelly (NZR)/Damon Murphy (RA) |
日本代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
岡部崇人(180/105/29) 横浜キヤノンイーグルス
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FW |
2 | 原田衛(175/101/25) | |
3 |
竹内柊平(183/115/26) 浦安D-Rocks
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4 |
エピネリ・ウルイヴァイティ(196/122/28) 三菱重工相模原ダイナボアーズ
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5 | ワーナー・ディアンズ(201/117/22) | |
6 |
下川甲嗣(188/105/25) 東京サントリーサンゴリアス
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7 |
姫野和樹(187/109/30) トヨタヴェルブリッツ
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8 |
ファウルア・マキシ(187/112/27) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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9 |
齋藤直人(165/73/27) スタッド・トゥール—ザン [FRA]
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HB |
10 |
立川理道(180/94/34) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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11 |
長田智希(179/90/24) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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TB |
12 |
シオサイア・フィフィタ(187/105/25) トヨタヴェルブリッツ
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13 |
ディラン・ライリー(187/102/27) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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14 | ジョネ・ナイカブラ(177/95/30) | |
15 |
マロ・ツイタマ(182/91/28) 静岡ブルーレヴズ
|
FB |
16 |
松岡賢太(175/100/27) コベルコ神戸スティーラーズ
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Re. |
17 |
森川由起乙(180/114/31) 東京サントリーサンゴリアス
|
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18 |
為房慶次朗(180/108/23) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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19 |
ファカタヴァアマト(195/118/29) リコーブラックラムズ東京
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20 |
テビタ・タタフ(183/124/28) ユニオン・ボルドー・ベグル [FRA]
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21 |
藤原忍(171/76/25) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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22 |
梶村祐介(181/95/29) 横浜キヤノンイーグルス
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23 | 松永拓朗(172/82/26) |
※背番号の白抜きはキャプテン
フランス代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
ジャンバティスト・グロ(187/0/25) RC Toulon
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FW |
2 |
ペアト・モーヴァカ(180/0/27) Stade Toulousain
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3 |
テビタ・タタフ(185/0/22) |
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4 |
ティボー・フラマン(203/0/27) Stade Toulousain
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5 |
エマニュエル・メアフ(203/0/26) Stade Toulousain
|
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6 |
フランソワ・クロス(190/0/30) Stade Toulousain
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7 |
アレクサンドル・ルーマ(198/0/27) Stade Toulousain
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8 |
グレゴリ・アルドリット(191/0/27) Stade Rochelais
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9 |
アントワーヌ・デュポン(174/0/17) Stade Toulousain
|
HB |
10 |
トマ・ラモス(178/0/29) Stade Toulousain
|
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11 |
ルイ・ビエルビアレ(185/0/21) Union Bordeaux B?gles
|
TB |
12 |
ヨラム・モエファナ(183/0/24) Union Bordeaux B?gles
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13 |
エミリアン・ガユトン(185/0/21) Section Paloise
|
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14 |
テオ・アティソグべ(0/0/1999) Section Paloise
|
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15 |
レオ・バレ(189/0/22) Stade Fran?ais
|
FB |
16 |
ジュリアン・マルシャン(181/0/29) Stade Toulousain
|
Re. |
17 |
レダ・ワルディ(185/0/29) Stade Rochelais
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18 |
ジョージ・アンリ・コロンブ(193/0/26) Stade Rochelais
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19 |
ミカエル・ガヤール(197/0/23) LOU Rugby
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20 |
ポール・ブドゥアン(182/0/24) Stade Rochelais
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21 |
マキシム・ルク(177/0/31) Union Bordeaux B?gles
|
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22 |
マチュー・ジャリベール(181/0/26) Union Bordeaux B?gles
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23 |
ガエル・フィクー(0/0/1993) Racing 92
|
得点 | ||||
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Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
0 | 2 | T | 5 | 3 |
0 | 1 | G | 3 | 3 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
0 | 12 | 計 | 31 | 21 |
12 | 合計 | 52 |
反則 | ||||
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PK | FK | PK | FK | |
4 | 0 | 前半 | 7 | 0 |
3 | 1 | 後半 | 4 | 0 |
7 | 1 | 合計 | 11 | 0 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半9分 | 8 → 19 |
入替 | 後半11分 | 10 → 23 |
入替 | 後半11分 | 9 → 21 |
入替 | 後半12分 | 1 → 17 |
入替 | 後半14分 | 5 → 20 |
入替 | 後半17分 | 3 → 18 |
入替 | 後半24分 | 20 → 5 |
入替 | 後半27分 | 12 → 22 |
入替 | 後半33分 | 2 → 16 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
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Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 前半33分 | 4 → 20 |
入替 | 後半1分 | 6 → 19 |
入替 | 後半11分 | 3 → 18 |
入替 | 後半11分 | 5 → 16 |
入替 | 後半11分 | 15 → 22 |
入替 | 後半12分 | 1 → 17 |
入替 | 後半17分 | 13 → 23 |
入替 | 後半26分 | 9 → 21 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
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Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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得点経過 前半Kick off : 日本代表(宮崎合宿&ヨーロッパ遠征 2024年10月〜11月) /後半Kick off : フランス代表
前半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
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4分 | フランス代表 | 11.ルイ・ビエルビアレ | T | 0 | - | 5 |
5分 | フランス代表 | 10.トマ・ラモス | Gx | 0 | - | 5 |
10分 | フランス代表 | 13.エミリアン・ガユトン | T | 0 | - | 10 |
11分 | フランス代表 | 10.トマ・ラモス | G | 0 | - | 12 |
19分 | フランス代表 | 7.アレクサンドル・ルーマ | T | 0 | - | 17 |
20分 | フランス代表 | 10.トマ・ラモス | G | 0 | - | 19 |
28分 | フランス代表 | 11.ルイ・ビエルビアレ | T | 0 | - | 24 |
29分 | フランス代表 | 10.トマ・ラモス | G | 0 | - | 26 |
34分 | フランス代表 | 2.ペアト・モーヴァカ | T | 0 | - | 31 |
35分 | フランス代表 | 10.トマ・ラモス | Gx | 0 | - | 31 |
後半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
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2分 | フランス代表 | 1.ジャンバティスト・グロ | T | 0 | - | 36 |
3分 | フランス代表 | 10.トマ・ラモス | G | 0 | - | 38 |
10分 | 日本代表 | 10.立川理道 | T | 5 | - | 38 |
11分 | 日本代表 | 9.齋藤直人 | G | 7 | - | 38 |
14分 | フランス代表 | 20.ポール・ブドゥアン | T | 7 | - | 43 |
15分 | フランス代表 | 10.トマ・ラモス | G | 7 | - | 45 |
21分 | 日本代表 | 20.テビタ・タタフ | T | 12 | - | 45 |
22分 | 日本代表 | 23.松永拓朗 | Gx | 12 | - | 45 |
25分 | フランス代表 | 20.ポール・ブドゥアン | T | 12 | - | 50 |
26分 | フランス代表 | 10.トマ・ラモス | G | 12 | - | 52 |
<特記事項>
・日本協会による参考記録
・フランス代表#14ダミアン・プノーは試合直前にテオ・アティソグべにメンバー変更。
・観客数不明
この日のメンバーは、坂手がケガで欠場となり原田が2番で先発、松岡がリザーブ。フランスリーグ所属のSH齋藤が先発して、藤原はリザーブ。またフランスリーグ所属のタタフもリザーブに入り、インパクトプレーヤーとしての期待が高まる。フィフィタが昨年のRWC以来1年ぶりに先発CTBに入った。そして大学生のFB矢崎は大学へ戻り、FBの先発はツイタマとなった。
日本のキックオフで試合は始まる。フランスのモールから主将SHデュポンがハイパントを上げようとするが、日本の若きロックワーナーが見事にチャージし、ボールをキャッチして前進。追いすがる相手FBにハンドオフをしてほしかったが、タックルされた後、見事にラックを形成する。しかし残念ながら、そこでノックオンとなり日本の先制とはならなかった。ここから攻撃に転ずるフランスだが、この日のフランスはFWの縦突進を交えながらも、最後は大外の快足プレーヤーに繋いで勝負に出てくる。前半4分、大外の左WTBピエルピアレが飛ばしパスを受けてスペースを快走しながら、日本のFBツイタマの上りを見て、裏にグラバー・キックを蹴る。この日、FBに抜擢されたツイタマが日本陣右ゴール前2mでセービングをするが、ボールがこぼれインゴールに飛び込んだピエルピアレが先制トライを挙げる(10番ラモスのG失敗で0-5)。攻撃の手を緩めないフランスは、日本の目指す連続攻撃をミスなく繰り返し、10分、8回のフェーズで日本ゴール前右に迫ったフランスは、ラックから10番ラモスが左サイドへキックパス。待ち構えた13番ガユトンが楽々キャッチしてトライ(ラモスG成功で0-12)。ミスをしないフランスはなかなか日本に流れを渡してくれない。19分、中盤で日本のラックをめくりあげ、ボールを奪ったフランスは最初のトライと同様に11番ピエルピアレにパスを通し、再び日本ゴール前にグラバー・キック。ツイタマのセービングからこぼれたボールを今度は7番ルーマが拾ってトライ(ラモスG成功で0-19)。日本も挽回を目指して積極的に超速ラグビーを仕掛けるが、ラックのサポートが甘いと、容易にフランスにボールを奪い返される。28分、日本の反則で得たPKから、フランス9番デュポンが速攻を仕掛け中盤右のラックから、左へ展開し大外へキックパス。これをワンバウンドでキャッチした11番ピエルピアレはツイタマを引き付けて、12番モエファナにリターンパス。モエファナはバックアップしたフィフィタのタックルを受けながら11番ピエルピアレにパス。ピエルピアレは立川のバックアップを振り切って左隅にトライ(ラモスG成功で0-26)。攻撃の手を緩めないフランスは、34分、日本陣右22mを超えたラインアウトで2番モーヴァカが最前列のデュポンに投げ入れ、即、それをリターンパス。モーヴァカはノーマークとなり右隅にトライ(ラモスG失敗で0-31)。日本も超速ラグビーを仕掛けるが、得点には至らず前半終了。
後半も、いきなり2分、日本陣左5m手前のラインアウトから、今度はFWの縦突進を繰り返し最後は1番グロが抜け出しトライ(ラモスG成功で0-38)。なかなか攻撃を仕掛けられない日本は、自陣22mライン左のスクラムから果敢に右展開攻撃を仕掛ける。FW、BK一体となった攻撃で自陣右10mライン付近のラックから左へ展開し、10分、13番ライリーがパスダミーで縦に突進し相手のタックルに乗り、サポートした14番ナイカブラに見事なオフロードパスを通す。スピードで抜け出したナイカブラはフランス陣10mラインを超えたところでタックルされるも倒れながら9番齋藤にパス。齋藤もタックルを受けながらサポートしたフィフィタにパスを通し、フィフィタはマークを引き付けて外の立川にパス。ノーマークとなった立川はバックアップのデュポンにタックルされながら左隅に飛び込んだ(齋藤のGで7-38)。しかしこのプレーで主将SOの立川が脚を痛めてしまう。14分、再び攻撃に転じたフランスは日本ゴール前に迫り、FWの縦突進を繰り返し日本陣右ゴール前のラックから20番ブドゥアンがラックを飛び越えるようにトライ(ラモスG成功で7-45)。日本もあきらめることなくPKからフランス陣ゴール前5m左のラインアウトを得て、ラインアウト・モールを押し込み最後は交代出場のタタフがインゴールへ持ち込みトライと思われたが、TMO判定の結果、フランス選手の脚がボールの下に入っており、ノートライ、インゴール・ドロップアウトの判定となる。このキックボールを手にした日本は、果敢に連続攻撃を仕掛ける。パスが乱れ、フランスにボールを奪われる。フランスは果敢に右展開攻撃をかけ大チャンスかと思われたが、先ほどトライを逃したタタフがかけに出て、フランスのパスをはじきインターセプトに成功。そのまま50mを走り、左ゴール前でフランス11番ピエルピアレにタックルされるも、巧みにローリングをしてインゴールへボールをつけトライ(松永のG失敗で12-45)。その後、フランスはキックパスを交えFW、BK一体の攻撃で日本ゴール前右に迫り25分、再びブドゥアンがインゴールに持ち込みトライ(ラモスG成功で12-52)。その後もフランスのアタックは続いたが、日本も強い意識を持って全員でのタックルが続く。そうなるとフランスにも疲労が出始め、日本にも攻撃のチャンスが何度か生まれる。しかし何回かのフェーズでは効果的な攻撃ができても、最後にミスが出たり、相手のジャッカルをくらってしまう。今日のフランス代表は勝つための、「ノーミス、ノーファール!」の基本を教えてくれたように感じる。ボール保持率がほぼ同じで、ゲインメーターは日本が圧倒していただけに、フランスが如何にミスをせずトライを獲り切っていたかが判る。次回のウルグアイ戦で調子を取り戻し、イングランドとの最終戦には是非、「ノーミス、ノーファール!」を徹底して、接戦となる好試合を演じてもらいたいものだ。