テストNo.388 リポビタンDチャレンジツアー2024 ウルグアイ代表戦

令和6年(2024)11月16日 G:チャンベリー・サヴォア競技場(フランス) R:クリストフ・ライドゥリー(イングランド協会)
日本代表 36-20 ウルグアイ代表

対戦日2024/11/16 (土) Kick off14:30
競技場Chambery Savoie Stadium 観客数--
天候晴れ/無風 グラウンド
状態
良い
ドクター
記録係JRFU広報室
レフリーChristophe Ridley (RFU)sign
アシスタントレフリー

Luc Ramos (FFR)

Adam Leal (RFU)

マッチコミッショナーsign
TMOTual Trainini (FFR)
日本代表
# Name(cm/kg/Age)
所属
Pos.
1 岡部崇人(180/105/29)
横浜キヤノンイーグルス
FW
2 原田衛(175/101/25)
3 為房慶次朗(180/108/23)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
4 エピネリ・ウルイヴァイティ(196/122/28)
三菱重工相模原ダイナボアーズ
5 ワーナー・ディアンズ(201/117/22)
6 ファカタヴァアマト(195/118/29)
リコーブラックラムズ東京
7 下川甲嗣(188/105/25)
東京サントリーサンゴリアス
8 姫野和樹(187/109/30)
トヨタヴェルブリッツ
9 齋藤直人(165/73/27)
スタッド・トゥール—ザン [FRA]
HB
10 松永拓朗(172/82/26)
11 濱野隼大(180/93/23)
コベルコ神戸スティーラーズ
TB
12 シオサイア・フィフィタ(187/105/25)
トヨタヴェルブリッツ
13 ディラン・ライリー(187/102/27)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
14 ジョネ・ナイカブラ(177/95/30)
15 マロ・ツイタマ(182/91/28)
静岡ブルーレヴズ
FB
16 松岡賢太(175/100/27)
コベルコ神戸スティーラーズ
Re.
17 森川由起乙(180/114/31)
東京サントリーサンゴリアス
18 オペティ・ヘル(190/127/26)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
19 サナイラ・ワクァ(202/120/29)
花園近鉄ライナーズ
20 アイザイア・マプスア(191/112/23)
トヨタヴェルブリッツ
21 藤原忍(171/76/25)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
22 ニコラス・マクカラン(188/93/28)
トヨタヴェルブリッツ
23 梶村祐介(181/95/29)
横浜キヤノンイーグルス

※背番号の白抜きはキャプテン

ウルグアイ代表
# Name(cm/kg/Age)
所属
Pos.
1 マテオ・サンギネッティ(183/113/0)
FW
2 ギジェルモ・プハダス(180/110/0)
3 ディエゴ・アルベロ(187/121/0)
4 イグナシオ・ドティ(194/109/0)
5 マヌエル・レインデカル(205/118/0)
6 サンティアゴ・シベッタ(184/103/0)
7 ルーカス・ビアンキ(190/108/0)
8 マヌエル・ディアナ(188/103/0)
9 サンティアゴ・アルバレス(182/85/0)
HB
10 イカロ・アマリージョ(0/0/0)
11 イグナシオ・ファッシオロ(188/90/0)
TB
12 フアンマヌエル・アロンソ(182/105/0)
13 フェリペ・アルコスペレス(179/93/0)
14 バウティスタ・バッソ(184/86/0)
15 フアン・ゴンサレス(0/0/0)
FB
16 ホアキン・ミスカ(0/0/0)
Re.
17 マテオ・ペリージョ(0/0/0)
18 イグナシオ・ペクロ(189/130/0)
19 フェリペ・アリアガ(195/113/0)
20 カルロス・デウス(189/108/0)
21 ホアキン・スアレス(0/0/0)
22 イグナシオ・アルバレス(0/0/0)
23 ガストン・ミエレス(178/82/0)
得点
HomeAway
前半後半前半後半
32 T 11
01 G 11
00 PT 00
12 PG 20
00 DG 00
1818 137
36合計20
反則
PKFKPKFK
80 前半 71
41 後半 60
121 合計 131

Home 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半7分 6 → 20
入替 後半15分 15 → 22
入替 後半15分 4 → 19
入替 後半22分 3 → 18
入替 後半26分 1 → 17
入替 後半29分 2 → 16
入替 後半39分 9 → 21
入替 後半39分 12 → 23

Home 一時交替

時間背番号内容

Away 交替/入替

種類時間背番号
入替 前半18分 12 → 21
入替 後半1分 3 → 18
入替 後半1分 4 → 19
入替 後半14分 1 → 17
入替 後半14分 8 → 20
入替 後半27分 2 → 16
入替 後半30分 15 → 23

Away 一時交替

時間背番号内容

Home カード/処分

種類時間背番号内容
イエロー 前半39分 9 危険なプレー
レッド 後半26分 5 危険なプレー

Away カード/処分

種類時間背番号内容

得点経過 前半Kick off : /後半Kick off :

前半チーム名#.Name
7分 ウルグアイ代表 8.マヌエル・ディアナ T 0 - 5
8分 ウルグアイ代表 9.サンティアゴ・アルバレス G 0 - 7
10分 日本代表 8.姫野和樹 T 5 - 7
10分 日本代表 10.松永拓朗 Gx 5 - 7
20分 ウルグアイ代表 9.サンティアゴ・アルバレス PG 5 - 10
26分 日本代表 10.松永拓朗 PG 8 - 10
32分 日本代表 11.濱野隼大 T 13 - 10
33分 日本代表 10.松永拓朗 Gx 13 - 10
36分 日本代表 7.下川甲嗣 T 18 - 10
37分 日本代表 10.松永拓朗 Gx 18 - 10
40分 ウルグアイ代表 9.サンティアゴ・アルバレス PG 18 - 13
後半チーム名#.Name
4分 ウルグアイ代表 7.ルーカス・ビアンキ T 18 - 18
5分 ウルグアイ代表 9.サンティアゴ・アルバレス G 18 - 20
12分 日本代表 14.ジョネ・ナイカブラ T 23 - 20
13分 日本代表 10.松永拓朗 Gx 23 - 20
21分 日本代表 9.齋藤直人 PG 26 - 20
29分 日本代表 9.齋藤直人 PG 29 - 20
36分 日本代表 9.齋藤直人 PGx 29 - 20
38分 日本代表 13.ディラン・ライリー T 34 - 20
39分 日本代表 9.齋藤直人 G 36 - 20

<特記事項>


 PNC決勝でフィジーに完敗後、NZ、フランスとも接戦ができず厳しい状況が続く日本代表だが、格下のウルグアイには内容云々ではなく、とにかく絶対に勝ってイングランド戦への再スタートを切ってほしい。しかし勝たなければという意識が日本代表メンバーを固くさせてしまった。またウルグアイはRWC2019日本大会でフィジーに勝利したのだが、フィジカルと強靭なメンタルで戦うチームだったはずがラックサイドのオフロードパスや展開攻撃など総合力が大幅にアップしていた。

 ウルグアイのキックオフで始まった試合は、両チームのアグレッシブアタックがぶつかり合う。いつトライが生れるかという状況が続いたが、7分、日本陣22m内に攻め込んだウルグアイはラックを連取した後、SHアルバレスが日本のDFラインに仕掛け、ラインの裏でオフロードパスを8番ディアナに繋ぎ、先制(アルバレスのG成功で0-7)。日本も超速アタックを仕掛け10分、ウルグアイ陣左22mのラインアウトから12番フィフィタの縦突進でゴール前に迫りラック連取の後、ラックサイドに走り込んだ姫野が相手のタックルをローリングでかわしトライ(松永のG失敗で5-7)。その後、ウルグアイが中盤からのカウンター攻撃でパントを上げるが、10番松永がオブストラクションを取られ、20分アルバレスが中央25mのPGを決める(5-10)。23分ウルグアイの反則でゴール前左ラインアウトを得た日本は超速展開からラックを連取し、最後13番ライリーから11番(この日は右WTB)濱野に飛ばしパスが通り見事なトライと思われたが、TMO判定の結果、飛ばしパスがスローフォワードと判定されトライは取り消し。走った状態でパスを後ろに投げても、慣性の法則でボールは少し前に行くわけで、ベストパスにしか見えなかったのだが、パスが調度5mラインを超えて前に流れる映像からかスロー・フォワード判定となった。しかしその相手ボール・スクラムを押し込んで得たPKで26分、松永がPG成功(8-10)。32分、ウルグアイのハーフウェーライン手前からのナイスキックが50-22となる。しかし日本陣右22mライン上のウルグアイボールのラインアウトで、こぼれ球を拾った日本が自陣からの超速アタックでツイタマが抜け出し、ハーフウェーラインを超えてナイカブラとクロスをして前に出てポイントを作り超速アタックを継続。ラック連取後日本は22mライン手前で齋藤が右サイドの下川に飛ばしパス。7番下川からフリーの11番濱野にパスが通り右サイドを快走してインゴールへ飛び込む(松永G失敗で13-10)。中盤から再び超速展開攻撃に出た日本ウルグアイ陣に入りラックを連取。ウルグアイの反則からのタッチキックで左ゴール前左5mのラインアウト。36分、4番ウルイヴァイティをジャンプさせ敵の注意を集中させ、その前のスペースに7番下川が走り込み、最前列に並ぶ齋藤からパスを受け無人のインゴールを回り込む(松永のG失敗で18-10)。ウルグアイとのG成功率の差は痛い。この後39分、ウルグアイがカウンター攻撃からハイパントを上げ、日本陣中央10mラインを超えたところでアルバレスと齋藤が共にジャンプして競り合い激突。齋藤もボールに行っていたのだが、最後、あきらめて下を向いたからなのか齋藤にイエローカードが出され、アルバレスにPGを決められ前半終了(18-13)。

 後半、先に点が欲しかったが小康状態が続いた後半4分、ウルグアイはハーフウェーライン手前右のラインアウトからのモールを10m押し込み左へ展開。一度ボールがこぼれたが、拾って連続攻撃を仕掛ける。ラックサイドの突破と展開後に二人目が浅めに寄ってゲインラインを突破する戦法で着実にゲインしてゴール前に迫り、最後はラックサイドを突破した9番アルバレスをサポートした7番ビアンキがタックルをかわしトライ(アルバレスのGで18-20と逆転)。負けられない日本は積極的に超速攻撃を仕掛けるが、ウルグアイの好タックルでチャンスが得られない。日本ウルグアイの攻撃に対し、一人少ないことを感じさせないほど全員の意識の高いタックルで凌ぐ。ウルグアイの反則で得たPKをウルグアイ陣ゴール前左5mに蹴り出しマイボールラインアウト。ノックオンでチャンスを逃したかに思えたがラインアウト時のウルグアイの反則で再びタッチキックを蹴りマイボール・ラインアウト。12分、そのラインアウトのモールを押し込み、ボールを奪われそうになるが齋藤が何とかキープして最後は狭い左サイドに飛ばしパスを通し14番(この日は左WTB)ナイカブラが左隅にトライ(松永G失敗で23-20)。その後も日本は積極的に攻撃を仕掛けるが、ここぞという時にミスが出て流れをつかめない。21分、勝ちたい日本は中央20mでPKを得て齋藤がPGを確実に決める(26-20)。しかし26分、日本陣22mラインのウルグアイボールのラインアウトで、ボールがこぼれたところをワーナーが前に出てプレッシャーをかけるが、ボールを拾ったウルグアイ2番の顔にワーナーの頭がヒットしてレッドカードとなる。多分、次のイングランド代表戦も出られなくなるわけで本当に残念。続いて27分、日本陣左22mライン近辺のウルグアイボールラインアウトから、モールを組んで一人少ない日本代表FWを押し込む。最後は8人が一体となってインゴールへなだれ込みトライかと思われたが、TMO判定の結果オブストラクションがありトライは取り消される。これがトライになっていたら、勝敗の行方はどうなっていたことか。このPKタッチのラインアウトから攻撃に転じた日本は連続攻撃でウルグアイ陣に入り、29分に齋藤が再びPGを決める(29-20)。まだセーフティーリードとは言えず、あきらめることなく攻め続けるウルグアイに対し、日本は14人の意識統一されたタックルで凌ぎ続ける。36分、ウルグアイ陣でPKを得て再び齋藤がPGを狙うがポストに当たり跳ね返る。この後、相手のキックをキャッチした松永がカウンターアタックを仕掛けるがハーフウェーライン付近でジャッカルをくらいPKを献上。38分、このタッチキックのラインアウト・モールでビッグプレーが生れる。日本陣右ゴール前15mでウルグアイがモールを押し込み続けるが、日本の19番ワクァが手をねじ込みボールを奪い取る。日本はゴール前から思い切って右展開し、大外で待つ松永(FB)はマークのウルグアイ選手を止まるように縦を突いて見事なスワーブで外のスペースを独走。ハーフウェーラインを超え、フォローした快足ライリーにパスが通り、ライリーは無人のゴールへ飛び込む(齋藤のGで36-20)。その後、フルタイムとなる。

 絶対に勝たなければならない試合で、苦しい場面は何度もあったが、気持ちを切らさず良く粘った。ケガ人が多く、レッドカードも出て、苦しい状況が続くわけだが、今日の試合の反省(ラックサイドのオフロード突破のDF、ハイパントのポジショニングと対応など)を十分にして、次週のイングランド戦には新たな気持ちを持って全員でチャレンジしてほしいものである。