令和7年(2025)9月6日 G:Heart Health Park R:Craig Evans(Wales協会)
〇日本代表 47-21 アメリカ代表●
対戦日 | 2025/09/06 (土) | Kick off | 18:05 |
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競技場 | Heart Health Park | 観客数 | -- |
天候 | 晴れ/無風 | グラウンド 状態 | 良い |
ドクター | |||
記録係 | JRFU広報室 |
レフリー | Craig Evans | sign |
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アシスタントレフリー |
Damian Schneider Robin Kaluzniak Tual Trainini |
|
マッチコミッショナー | sign |
日本代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
小林賢太(181/113/26) 東京サントリーサンゴリアス
|
FW |
2 |
江良颯(172/106/23) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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3 |
竹内柊平(183/115/27) 東京サントリーサンゴリアス
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4 |
ワイサケ・ララトゥブア(193/120/27) コベルコ神戸スティーラーズ
|
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5 | ワーナー・ディアンズ(201/117/23) | |
6 |
ベン・ガンター(195/120/27) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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7 |
下川甲嗣(188/105/26) 東京サントリーサンゴリアス
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8 |
ファカタヴァアマト(195/118/30) リコーブラックラムズ東京
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9 |
福田健太(173/83/28) 東京サントリーサンゴリアス
|
HB |
10 |
李承信(176/86/24) コベルコ神戸スティーラーズ
|
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11 |
長田智希(179/90/25) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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TB |
12 |
チャーリー・ローレンス(171/90/27) 三菱重工相模原ダイナボアーズ
|
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13 |
ディラン・ライリー(187/102/28) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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14 |
石田吉平(167/75/25) 横浜キヤノンイーグルス
|
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15 |
サム・グリーン(178/85/31) 静岡ブルーレヴズ
|
FB |
16 |
佐藤健次(177/108/22) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
Re. |
17 | 木村星南(175/105/26) | |
18 |
為房慶次朗(180/108/24) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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19 |
奥井章仁(178/105/23) トヨタヴェルブリッツ
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20 |
マキシファウルア(187/112/28) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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21 |
藤原忍(171/76/26) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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22 |
廣瀬雄也(182/94/24) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
|
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23 |
木田晴斗(176/90/26) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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※背番号の白抜きはキャプテン
アメリカ代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
EzekielLINDENMUTH(188/127/28) Houston SaberCats
|
FW |
2 |
KapeliPIFELETI(183/111/25) Provence (FRA)
|
|
3 |
KalebGEIGER(185/116/29) New England Free Jacks
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4 |
MarnoREDELINGHUYS(196/116/32) Houston SaberCats
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5 |
JasonDAMM(193/113/30) CA Legion
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6 |
PaddyRYAN(0/0/26) CA Legion
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7 |
ChristianPOIDEVIN(185/98/26) CA Legion
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8 |
MakeenALIKHAN(190/105/23) Anthem Rugby Carolina
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9 |
RubenDEHAAS(183/88/26) Unattached
|
HB |
10 |
ChrisHILSENBECK(184/84/33) Chicago Hounds
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11 |
TobyFRICKER(186/98/30) Anthem Rugby Carolina
|
TB |
12 |
TaviteLOPETI(180/95/26) CA Legion
|
|
13 |
DominicBESAG(183/92/21) Saint Mary's College
|
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14 |
RufusMCLEAN(180/90/25) Houston SaberCats
|
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15 |
ErichSTORTI(183/91/24) Anthem Rugby Carolina
|
FB |
16 |
ShiloKLEIN(181/107/26) CA Legion
|
Re. |
17 |
PaytonTELEA-ILLALIO(180/111/27) CA Legion
|
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18 |
PonoDAVIS(187/125/28) Houston SaberCats
|
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19 |
TevitaNAQALI(198/116/29) Old Glory DC
|
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20 |
ViliamiHELU(0/0/29) CA Legion
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21 |
EthanMCVEIGH(176/91/25) Old Glory DC
|
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22 |
LukeCARTY(0/0/27) Unattached
|
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23 |
MitchWILSON(0/0/29) Anthem Rugby Carolina
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得点 | ||||
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Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
4 | 3 | T | 2 | 1 |
4 | 2 | G | 2 | 1 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
28 | 19 | 計 | 14 | 7 |
47 | 合計 | 21 |
反則 | ||||
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PK | FK | PK | FK | |
5 | 0 | 前半 | 5 | 0 |
7 | 0 | 後半 | 5 | 0 |
12 | 0 | 合計 | 10 | 0 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半1分 | 9 → 21 |
入替 | 後半15分 | 3 → 18 |
入替 | 後半15分 | 1 → 17 |
入替 | 後半15分 | 8 → 20 |
入替 | 後半15分 | 2 → 16 |
入替 | 後半15分 | 12 → 22 |
入替 | 後半27分 | 7 → 19 |
入替 | 後半27分 | 11 → 23 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半4分 | 1 → 17 |
入替 | 後半4分 | 3 → 18 |
入替 | 後半12分 | 10 → 22 |
入替 | 後半15分 | 2 → 16 |
入替 | 後半27分 | 9 → 21 |
入替 | 後半28分 | 4 → 19 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|---|---|
前半14分 → 試合終了 | 8 → 20 | 負傷 |
前半34分 → 後半1分 | 4 → 19 | HIA |
後半1分 → 試合終了 | 14 → 23 | 負傷 |
Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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イエロー | 後半28分 | 7 | 危険なプレー |
得点経過 前半Kick off : /後半Kick off :
前半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
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12分 | 日本代表 | 6.ベン・ガンター | T | 5 | - | 0 |
13分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 7 | - | 0 |
22分 | 日本代表 | 8.ファカタヴァアマト | T | 12 | - | 0 |
23分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 14 | - | 0 |
26分 | 日本代表 | 5.ワーナー・ディアンズ | T | 19 | - | 0 |
27分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 21 | - | 0 |
30分 | アメリカ代表 | 2.KapeliPIFELETI | T | 21 | - | 5 |
31分 | アメリカ代表 | 10.ChrisHILSENBECK | G | 21 | - | 7 |
33分 | 日本代表 | 7.下川甲嗣 | T | 26 | - | 7 |
34分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 28 | - | 7 |
38分 | アメリカ代表 | 2.KapeliPIFELETI | T | 28 | - | 12 |
39分 | アメリカ代表 | 10.ChrisHILSENBECK | G | 28 | - | 14 |
後半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
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6分 | 日本代表 | 8.ファカタヴァアマト | T | 33 | - | 14 |
7分 | 日本代表 | 10.李承信 | Gx | 33 | - | 14 |
22分 | 日本代表 | 5.ワーナー・ディアンズ | T | 38 | - | 14 |
23分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 40 | - | 14 |
30分 | 日本代表 | 14.石田吉平 | T | 45 | - | 14 |
31分 | 日本代表 | 10.李承信 | G | 47 | - | 14 |
38分 | アメリカ代表 | 17.PaytonTELEA-ILLALIO | T | 47 | - | 19 |
39分 | アメリカ代表 | 22.LukeCARTY | G | 47 | - | 21 |
<特記事項>
前週のカナダ戦からのメンバー変更は、先発1番小林、9番福田、11番長田。リザーブには、出場すれば初キャップとなる19番奥井、23番木田が入っている。カナダ戦での反省点は、①チャンスでのミス(主にノックフォワード)と②安易なオフサイド(特に立ち位置)であり、それらを減らすための規律を前提に、前週同様、若手メンバーが躍動して、アメリカ代表を突き放してほしいものである。
アメリカのキックオフで試合は始まり、いきなり日本のノックフォワードが出てアメリカがボールを確保して攻める。只、日本も全員の気持ちの入ったタックルで対抗して前で止め続け、最後はアメリカのノック・フォワードを誘い日本ボールのスクラムとなる。2週間前のアメリカ vs カナダ戦では、カナダのスクラムをアメリカが圧倒しており、この日の日本のスクラムがどう対応するか注目されていた。だが、その時とアメリカの1番、3番が替わっていることもあり開始3分、このファーストスクラムは日本がアメリカのスクラムをめくり上げペナルティをゲットする。このペナルティから李の好タッチキックでアメリカ陣右22mラインでのマイボール・ラインアウトとなる。スローワーの江良が遠投し後ろのスペースで7番下川がキャッチして前に出てラック。日本の連続攻撃が始まる。しかし、日本の浅いラインでのパスがアメリカにカットされ逆襲を受ける(序盤、このようなパスカットが何度か見られた)。しかし日本は全員の意識の高いタックルで凌ぐ。アメリカはBKに積極的にボールを回し変化に富んだアタックを仕掛けてくる。従来のFWのパワーによる単純なラグビーから変わってきている。日本は、前の試合からラインアウトも、ワーナーを中心に安定した獲得を見せており、ボール獲得後のアタックが鍵となる。
12分、連続攻撃でアメリカゴールに迫った日本は、ゴール前右のラックからショートサイドで待つ6番ガンターにボールが渡り、ガンターは一人、二人、三人とタックラーを次々と跳ね飛ばしてトライゾーンへ飛び込む(李のGで7-0)。日本人にはないパワーであり、ワーナー、ファカタヴァと共に頼もしい限りだ。そして23分、アメリカゴールに迫った日本はスクラムを押し込み、8番ファカタヴァが楽々トライゾーンへ飛び込む(李のGで14-0)。さらに26分、アメリカゴール前左のラインアウトから、日本はサインプレーで前から後ろに走る5番ワーナーにボールを渡し、相手DF3人を次々となぎ倒すようにトライ(李のGで21-0)。完全に日本ペースになると思われたが、アメリカも黙ってはいない。30分、アメリカのキックオフで日本がラックを作るもボールがこぼれ、それを持ち出したアメリカが日本ゴールに迫る。FW一人一人のフィジカルを活かしたゴリゴリのアタックを継続し、最後は2番ピフェレティがトライゾーンへ飛び込む(10番ヒルセンベックのGで21-7)。個の強さであればアメリカも負けていないことを証明する。33分、日本も連続攻撃を仕掛け、アメリカ陣左10mラインを超えたラックから右へ展開し、12番ローレンスが13番ライリーを飛ばして15番グリーンへパスを通す。更にパスを受けた14番石田がライン際を快走。内側をフォローした9番福田がパスを受けてゴールに迫り、最後は福田からパスを受けた7番下川がトライゾーンへ飛び込む(李のGで28-7)。しかし38分、再び日本ゴールに迫ったアメリカはフィジカルを活かした連続攻撃を仕掛け、再びピフェレティがトライ(10番ヒルセンベックのGで21-14)し、前半終了。ゴール前でのアメリカの突進は迫力がある。
後半はスタートから9番福田に替えて21番藤原を投入する。46分、連続攻撃を仕掛ける日本はアメリカ陣左10mラインを超えたラックから3番竹内が持ち出して突進し、サポートした4番ララトゥブアがパスを受けアメリカゴールに迫り、超速ラックから右へ展開。10番李から大外で待つフリーのファカタヴァにロングパスが通り、ファカタヴァは右サイドを快走して2本目のトライ(李のG失敗で33-14)。55分、日本は1番小林、2番江良、3番竹内、8番ファカタヴァ、12番ローレンスに替えて、木村、佐藤、為房、マキシ、廣瀬を投入しエナジーを注入する。62分、再び連続攻撃でアメリカ陣左22mを超えてラックから右へ展開。李からパスを受けた廣瀬がスワーブを踏んで右サイドへ快走してラックとなり、ラックの左サイドから右サイドへ移動しながらパスを受けたワーナーがDFをスピードで振り切り楽々トライ(李のGで40-14)。ワーナーは大きさ、強さだけではなくスピードもある。TV解説者は、「世界のロックへ突き進んでいる。」と評価する。67分、7番下川、11番長田に替えて、奥井、木田を投入(二人とも初キャップ獲得)。70分、日本は自陣右10mのラインアウトからマキシが突進してアメリカ陣に入り、ラックから21番藤原が左と見せてダイナミックに右サイドへ走り抜ける。そして廣瀬に完璧なパスが通り、廣瀬からパスを受けた石田がバックアップをスピードで振り切りトライ(李のGで47-14)。78分、最後に奮起したアメリカが再び日本ゴールに迫り、17番ペイトンがトライ(22番カーティーのGで47-21)、その後フルタイムとなる。
アメリカのパワー全開のアタックにより3本のトライを許したものの、日本も主将のワーナー、ファカタヴァ、ガンター、下川がパワーと運動量を見せつけ7トライの内6トライをFWが奪ってみせた。またBKも石田、長田、木田のWTB陣、福田、藤原、李のHB団が脚力と判断力のあるアタックを見せ、超速ラグビーで勝利に大きく貢献した。この後、準決勝のトンガ代表戦、及び多分、決勝で戦うことになると思われるフィジー代表にも、日本の超速ラグビー全開で勝利してほしいものだ。