概要
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通称お釈迦さん、木彫りの寄木造りで、横幅が105cm、高さが110cmの座像。施無畏印に与願印、百毫に螺髪と、最も典型的な如来像である。背後に輪光背がついて、蓮弁までの台座の高さが130cmある。 大正7年(1918)の県調査で、制作年は永正12年(1515)と判明、久米原の戦い(永正6・1509年)後に新調されたことが分かっている。 久米地区では、釈迦生誕日の4月8日に潅仏会(花祭り)が行われる。25cmの小さな誕生仏に甘茶が注がれ、参詣者には甘茶が振舞われて、賑やかなお祭り日となる。 仏教の開祖釈迦とは、古代インドの釈迦族で、姓はゴータマ、名はシッダルタ。苦行の末に悟りを開き、人々に法を説いた。釈迦牟尼(釈迦族の聖者)と呼ばれ、尊称として釈尊、或いは釈迦如来と呼ぶ。生没年は、紀元前566年~前486年、享年80歳説が有力である。
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