近世のしくみ

 江戸幕府のもと、長野市域では10万石を治めた真田氏の松代藩をはじめ、上田藩、須坂藩、飯山藩、幕府領、旗本の知行所がおかれました。各村々には名主がおかれ、自治共同体を作って村の運営にあたっていました。
 村では個人の土地の面積を示す検地帳や現在の戸籍にあたる宗門人別帳が作られ、村の運営は文書によって行われていました。
 真田家から拝領した甲冑や真田幸良筆と伝わる忠孝の書、関ヶ原合戦図絵巻等、 見応えのある資料が並んでいます。<2018年10月 展示内容を一部更新しました>

豊臣秀吉・徳川家康・真田信之像

豊臣秀吉、徳川家康、真田信之の三像が並ぶという特異な図柄である。箱裏書から文化3年(1806)に三村珉萊と三村養益が描いたものとある。依頼主は春原幸前である。

善光寺宿本陣藤井家文書

本資料群は善光寺宿で本陣を務めた藤井家に伝来したものである。中心となるのは歴代当主が作成した日記と、本陣役や町年寄役に関係する資料で、その他にも近代以降の旅館業関係の資料や書簡類なども含まれる。善光寺宿における町政を知る上で重要な資料群といえる。

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