産業と教育

 善光寺の門前町、松代の城下町では定期市が立ち、地域の産物や全国からの品物が活発に取引されていました。松代藩では木綿や菜種、養蚕、煙草、麻、杏などの特産品の販売を積極的に支援しました。
 商品の取引に必要な算用、読み書きは、村々の手習所で学びました。子どもたちは農閑期になると師匠の家に出かけ勉強しました。このコーナーでは、当時使われたお手本や机などを展示しています。

富岡日記・続富岡日記

松代出身の和田英が、明治初期に官営富岡製糸場で伝習工女として働いていた時の出来事を後年に回顧して記述したもの。当時の様子が英の体験をもとに具体的に著されており、近代産業史また女性労働史を知る上で貴重な資料。

和田英写真

本資料は、和田家に伝来したもので、生前の和田英を撮影した写真が大半を占める。和田英は松代藩士・横田数馬の娘として安政4年(1857)に生まれ、明治6年(1873)に15歳で同郷の女子達とともに、群馬県に設立された官営模範器械製糸場である富岡製糸場へ伝習工女として派遣された。その後約1年間にわたって器械製糸技術を学び、一等工女となった。

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