かつての農家では、春から秋にかけての農作業のなかで、その節目ごとに豊作を祈る農耕儀礼が行われました。
正月にはその年の豊作を願い、米の粉で稲の花や、稲の穂に見立てたものを作って神様に供え、春は田の水口に戸隠神社や聖権現のお札を柳や竹につけて挿し、病虫害除けの祈願をしました。
害虫が出る夏になると虫の精霊を村外へ送り出す虫送りの行事を行い、秋には今年の収穫を村の神様に感謝するお祭りが行われました。
*常設展示室2階で、平成23年に長野市篠ノ井犬石地区と長野市篠ノ井東横田地区で行われた虫送りの行事のビデオを見ることができます。