姿をかえる大地

長野盆地周辺には、飯縄山や皆神山などの火山があり、また地震も多く発生しています。
 1847年(弘化4年)善光寺御開帳最中に起こった直下型の善光寺地震や、1965年(昭和40年)から始まった松代群発地震では大きな被害が出ています。一方、こうした地下のエネルギーは、有益な温泉という資源を私たちに提供しています。1985年(昭和60年)7月には盆地北部で大規模な地滑りが起きました。このように長野盆地は火山の活動、地震、洪水、地滑りなどの大地の運動や自然災害によって姿を変えてきました。

信州大地震山頽川塞湛水之図

弘化4年(1847)におこった善光寺地震の時に出された瓦版類である。これは善光寺地震の後に大量に刷られた図である。2つの図で1つのセットになる。この図は犀川が山崩れによってせき止められて湛水した図。

弘化丁未夏四月十三日信州犀川崩激六郡漂蕩之図

当館蔵の弘化丁未春三月廿四日信州大地震山頽川塞湛水之図(2010C00001)と対になる図である。せき止められた犀川が決壊し、川中島平が大水害となった様子を描いている。

おそろ感心要石

地震を起こす鯰に要石を乗せて地震を鎮めようとしている図柄。

鯰絵 江戸と信州の鯰

鯰絵といわれるもの。鯰が2匹おり、1匹には「信州」、もう1匹には「江戸」と書かれている。善光寺地震と、安政の江戸地震を鯰の仕業とし、これを懲らしめる構図である。2枚で1セットとなっている。

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