町のくらし

 長野盆地の町には、善光寺町と、松代町があります。善光寺町は善光寺に参詣に来る人々や、盆地平野部から木綿や菜種油、山間部から麻や紙といった産物が集まる集積地として栄えました。
 また、松代町も松代藩の城下町として栄え独特の文化を生み出しました。ここに展示されている商家は、善光寺の東町にあった菜種油の製造問屋を復元したものです。周辺から産物の集まる善光寺町には、このような問屋が軒を並べていました。

松代町御柱祭行列図

城下町松代の祝神社で行う7年に一度の御柱曵きの大祭には、各町で趣向をこらした屋台や俄物の行列が盛大に行われた。この図は、文政13年(1830)の御柱祭行列の写生。

煙草盆

松代藩御用商人だった伊勢町八田家資料の内。 喫煙具一式を乗せる容器で、火入れ・灰吹き等が収められ、持ち運びに便利になっている。

二尺玉用煙火打上筒

江戸時代後半、権堂村の水茶屋の名寄せに秋葉神社の祭日に花火を打ち上げた。明治に入ってしばらく休止していたが、明治32(1899)年えびす講の花火として27年ぶりに再開された。大正5(1916)年に初めて2尺玉が打ち上げられた。それと同じサイズの打ち上げ筒。

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