狩りと採集の社会

約12000年前には気候が次第に温暖となり、クリ・ドングリ・クルミなどの植物が繁茂し、シカやイノシシが生息する自然環境を舞台として、より高度で安定した狩猟採集社会が成立しました。 それまでの獲物を求めて移動する生活から、竪穴住居をつくって定住的なムラを営み、豊かな縄文文化を形成しました。
 盆地周辺の山間地には小規模な遺跡、平野部には拠点的な大規模な遺跡が展開していました。

上浅野遺跡出土有孔浅鉢型土器

縄文時代前期の浅鉢型土器。昭和57(1982)年に豊野の浅野裏沖で発掘された。浅鉢型土器の多くは破片で出土するが、本品は完形に近い形で出土した。長野市指定有形文化財。

有孔鍔付土器(浅川扇状地遺跡群檀田遺跡)

 

土偶(浅川扇状地遺跡群檀田遺跡)

檀田遺跡からは縄文時代中期の土偶が6点出土しています。そのうち、63区2次面SA1(1号竪穴住居)より出土した土偶は、手、左手先端、両足先端部を欠くものの、現存長16.8cmを測り、市内でも最も大きな土偶の1つです。

土製耳飾(宮崎遺跡)

 

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