条件を選びなおす
医療や医学は、時代とともに大きく変化してきました。漢方医学が主流だった江戸時代には、都市部では生活が豊かな人は開業医に診察してもらったり、薬屋で薬を購入することも可能でした。地方では医薬の知識を得た村の名主や旧家が地域医療を担うようになり、代々医師をつとめていた記録が残っています。他にも民間療法や、行商人から購入した薬も活用されていました。明治以降は西洋医学が広まり、病院や医学校の整備によって、より多くの人が治療を受けられるようになります。現代では治療だけでなく、健康診断や検診による「予防」や「ケア」が重要になり、医療は人びとの暮らし全体を支えるものへと広がっています。今月は主に幕末期以降の医療・医学の歩みに注目し、その変化を感じられる資料を集めました。